きっと、驚くような体験をすると、今だったらSNSの中ではTwitterで発表するような気がした。
特定の誰かにしか伝えられない守秘義務やトクダネが絡むようなことを別にすれば、不特定多数に向かって言いたくなるだろうから。
そう思ってTwitterで『驚いた』と検索してみた。
その結果、日常用語として『驚いた』が用いられる時には、驚くようなことはほぼ起きてないなと感じられた。
では、突然の地震警報のような場合、おそらく驚いてるはずの場合にどのように表現されてるかをTwitterで検索してみると、おもしろいことに多くの人が『ビックリした』と表現していたのだ。
試しにGoogleTrendsで『ビックリ』と検索すると関連ワードとしてビックリマークが多いのだ。
ビックリマークとは英語ではエクスクラメーションマークと呼び、『!』のこと。
ビックリというワードの浸透には、あちこちで多用されるようになった『!』が大きく影響してそうに感じられる。
さらに検索してると、絵文字を使いたいけど気の利いた絵文字が浮かばない人が多用する傾向にあるのが『!』でもあるようで、そういう意味では携帯電話文化から始まったように感じられる。
こうして、驚いた時や、驚かせようとする場合に『!』の使用が日常に浸透したことで、『驚いた』のニュアンスが変化したのかもしれない。
本当に驚いてビックリしてる場合に、『驚いた』と表現しない人と、『驚いた』と表現する人のコミュニケーションはもしかしたらすれ違っているのかもしれない。