違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

本震、前震、余震、戦争

昨夜また大きな地震が起きた。

 

東日本大震災の時もそうだったが、たまたま距離が大きく離れてることと、発生のタイミングで寝てたり、たまたまニュースや情報に接することから縁遠い時間を過ごしていると、現代でも知るまでに発生から大きな時間差がある場合がある。

 

2011年の東日本大震災の時は、私がとんでもない地震が起きたということを知ったのは発生から5時間後だった。

 

今回の地震では今朝になってからだ。

 

 

福島や宮城の方にとっては、予兆もなくロシア軍に侵攻されたようなものだろう。

 

さて、地震大国日本に住む日本人にとって、最近地震にも種類があるという理解が進んでいる。

 

それが本震、前震、余震だ。

 

これらは、後から分かることだが、これで終わりではないかもしれないという恐怖を持続させる効果がある。

 

 

福島、宮城や東北地方で地震が起きると、この10年いつも東日本大震災の余震だという言われ方をしていた。

 

しかし、今回はそうではないようだ。

 

 

 

 

東日本大震災のような、海側と陸側のプレートの境界で固着域がすべることで生じる「プレート境界型」の地震とは発生メカニズムが異なるため、東日本大震災の余震ではない。この場所では東日本大震災の余震とは無関係に、M7~7・5程度の地震が繰り返し活発に起きている。

 

 

 

 

テレビ等を見てると、今回の地震では立て続けに二回揺れたと体感の印象を語る人が多いことも特徴のようだ。

 

 

 

 

 

これまで思われていた前震と本震の時間差は数日後などではなく、数十秒差での発生だったようだ。

 

 

GoogleTrendsで本震と前震に対する反応を検索可能な2004年以降で見ると、

 

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世間が前震、本震を認識したのは2016年の熊本地震と2018年の北海道胆振東部地震からだと分かる。

 

このグラフに余震を加えて比較すると、

 

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検索レベルでは余震は圧倒的で、大きな地震の揺れがいかにトラウマになるかが感じられる。

 

 

危機管理の世界では自然災害は戦争と同列に扱われるという。

 

 

3月14日の報道で、ウクライナの経済損失がゼレンスキー政権のまとめでは日本円で11兆8000億を超えたと伝えられていた。

 

この数字を受けてある方がツイートで上げてる数字があった。

 

この方は、ウクライナの経済損失が10兆円として計算していた。

 

 

東日本大震災の損失は17兆円。

 

ただし日本のGDPが5兆ドル、ウクライナが1500億ドル。規模が30倍違う。

 

東日本大震災の18倍ぐらいダメージ食らってる

 

 

阪神淡路大震災の損失も10兆円。

 

当時の兵庫県のGDPも1500億ドルぐらいだな。

 

 

 

地震だけではなく台風もある日本では、常に内戦が起きてるようなものなのだ、と思えてくる。