ホリエモンが『宇宙、宇宙』と言ってるのを聞いてると、発想が陳腐でただのマイブームなんだろうなと思っていたが、それは誤りだったかもしれない。
ロシアのウクライナ侵攻虐殺を観ながら、この出来事の歴史的な意義はどこにあるのだろうか考えていて、大きな点が二つあると実感している。
一つは宇宙だ。
ウクライナでドローンと低軌道通信衛星コンステレーションのスターリンクが上手く組み合わせて使われているようだ。
— 誤字脱字な研究室@気ままに運用中 (@gozidatuzinaLab) 2022年3月29日
スターリンクで貧弱な通信インフラしか無い最前線でドローンが得た情報をどう伝えるかの問題を解決し、素早く砲兵による攻撃などに繋げているらしい。https://t.co/sB3FABdR8x
イーロン・マスク氏が手掛けるのがスターリンク。
スターリンクは宇宙に展開するITであり通信のシステム。
ウクライナのフェデロフ副首相がイーロン・マスク氏にTwitterでスターリンクを依頼→10時間でOK→4日で送受信機配備。28歳でIT大臣に抜擢され、昨年ゼレンスキーと米国訪問。
— 木村結 (@yuiyuiyui1114) 2022年4月5日
/デジタル庁を作ってもBCCとCCの違いも知らずに情報をダダ漏れさせる、老人に権力集中し続ける日本。 pic.twitter.com/4KcSldvnYb
地上の平和や安全には、欲や得ばかり求める人が蔓延る地上よりも、モラルと節度と正義感も持つ高い技術力を備えた少数の天才に任せるという意味で,宇宙の整備が必須だと改めて感じられる。
この場合の宇宙とは、超高度地上を意味してるに過ぎないが。
そしてもう一つが、今さらながらのエネルギー、それも脱化石エネルギー。
ロシアの存在感を担保してるのが原油や天然ガスの化石エネルギー。
ロシアからの原油や天然ガスに依存してるためにNoが言えない,あるいは言いづらいという現実があることが見えている。
そのせいで世界が一つになれずにいる。
エネルギーに関しては、地球温暖化という点で自然エネルギーが求められてるが、コスト面や不安定さが課題になっている。
こういう新しい動きは日本の場合だと,既得権が失われると日本の電力会社やそのコバンザメのような商社や関連企業は嫌がるが、今回のロシアが巻き起こした侵攻で、エネルギーに関して独立出来ることや、入手調達先を分散出来ることは、地球温暖化以上に大きな問題と認識されたのではと感じている。
損か得かで一喜一憂してると、いつの間にか死ぬか生きるかの問題になる、そういうことがいつ起きても不思議ではないと思い知らされている人は多いはずだ。
イーロン・マスクのスターリンクに関してはロシアのウクライナ侵攻前から次のように取り上げられていた。
この記事によると、
実際にプーチンが永世支配をもくろむロシアでは、既にスターリンクを利用した個人および法人に罰金を科す法案が、ロシアの国家院(下院)に提出された。それによると、スターリンクを利用した場合の罰金は、個人ユーザーは1万ルーブルから3万ルーブル(約1万5000円から4万5000円)、法人の場合だと最大で100万ルーブル(約150万円)という(レートは9月27日現在)。
ロシアとスターリンクの間にはこのような因縁がすでにあったのだ。
その記事が以下。
イーロン・マスクの新事業「スターリンク」が習近平の悩みの種になりかねないワケ
スターリンクの躍進を目の当たりにし、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスがヤキモキしているが、スターリンクを一番気にしているのは、習近平とプーチンと金正恩なのかもしれない。
ロシアのウクライナ侵攻の歴史的な意義は、新旧交代がキーワードになりそうだと思ってるのは私だけだろうか。
旧いシステムから新しいシステムへ。
余談だが,ここまで書いて思い出したのが映画シン・ゴジラに出てきたゴジラでその姿がロシアと重なって見えるし、映画で描かれた日本政府は今の世界の動きと重なって見えた、そういう意味では今見てるのは『シン・ロシア』または『シン・プーチン』なのだ。