コロナによって世界中で人の移動に変化が起きていて、観光国や観光地は大きなダメージを受けるとともに、旅行業や輸送業(物流除く)にも大きなダメージが及んでいる。
それに加えて起きたロシアが仕掛けた戦争がどんなダメージをもたらすのか。
いまだにプーチンは躊躇わずに核のボタンを押すという懸念は大きいので命の問題という側面も強いが、この戦争に一応の決着がついた後に世界はどう変わるのかも大きなテーマになりつつある。
対ロシア経済制裁、グローバル化に新たな打撃 冷戦後の協調的な世界貿易に圧力、ウクライナ侵攻でブロック経済化の危機へ
先進国では、国内産業の一部がより人件費が安い他国へ事業や工場を丸ごと移すグローバル化と称される産業の空洞化を起こし、そのことも拡大する格差を後押ししている。
アメリカでトランプ大統領を誕生させたのはそんな空洞化のジレンマでもあったので、トランプ大統領は
『Make America Great Again』
と掲げ、海外に流出していた産業や工場を国内回帰させようとしていた。
当時は愚かに見えたこの行動は今にして考えると先見の明があったというべきかもしれない。
いつの時代も新しい秩序は戦争の後に構築される。
グローバル化が生まれたのは、直接の武力行使は無かった米ソの冷戦がソ連崩壊で終結した後からだった。
そんなグローバル化が、ソ連の後を引き継いだロシアが起こした戦争で終わりを迎えるとすれば、なんと因縁めいているのかと感慨がある。
いずれにしても、コロナに加えてロシアの戦争で、大きな変化を世界は余儀なくされるのだろう、当然その影響は日本も避けられない。
こういう時は、バクチのセンスや才能がものを言う。