違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

コスト削減の成れの果て

今更ながら知床での観光遊覧船の沈没事故のキーワードはコスト削減の成れの果てだと断言できる。

 

当初からそのことは随所に感じられていたがわたしの中ではこれが決定的だった。

 

 

 

このツイートは連続で続きアマチュア無線の何が問題かが分かりやすいが最も重要な点が、

 

 

 

事故直後からアマチュア無線を使用していた電波法違反を指摘するツイートを良く目にしていたが、そのことを指摘するメディアはなかなか現れず、衛星電話を携帯電話に切り替えたという話に留まっていたがここに来てアマチュア無線の話も正式に出てきた。

 

 

単に地方の一企業の話ではなく、日本全体に蔓延る病巣がコスト削減なのだ。

 

 

売り上げの拡大よりも重要なのは利益の拡大で、そのためにはコスト削減が大事、そういう意識が露骨になり出したのは20年前頃から。

 

人材派遣業の登場を起源とするなら、さらにその20年前になる。

 

 

以下、知床の事件に関してのツイートを載せるが、そこに書かれてる遊覧船会社の部分を日本企業と置き換えてもそのまま当てはまる企業がとても多いはず。

 

 

 

世間の非難の声の多さにダイヤモンド社は削除していた記事を現在は復活させている。

 

コスト削減のきっかけは多くの場合はアドバイスを受けてだ。

 

アドバイスする側は、それを儲けのネタにするのだが。

 

その結果、

 

 

 

 

 

 

これらのコスト削減は、コンサルのアドバイスによって生まれていることを忘れてはいけない。

 

コンサルがコスト削減で活路を見出そうとすることと、実は大した実績のない松下幸之助が経営の神様などと崇められる日本の価値観は無関係ではない。

 

ただのケチで、他社の企画やアイデアや商品を上手に要領よくパクっただけの、ただその見せ方は上手だっただけの松下幸之助が松下政経塾を作り、経済界だけでなく政界にもケチイズムを浸透させた。

 

 

コスト削減の教祖は松下幸之助で、その布教活動をコンサルが展開した結果今の日本があるのだ。

 

知床の遊覧船沈没事故は、そんな流れの中で安全や命とトレードオフが行われた結果起きたのだが、11年前の東日本大震災での福島原発の事故も津波対策をケチったために起きたことは、もうすでに多くの人が忘れかけてるだろう。