違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

〇〇以外全部✖️✖️

何を検索して辿り着いたのか覚えてないが、『ワタシ以外みんなバカ』というマンガがあることを知った。

 

なんともスカッとするタイトルだなと感じた。

 

そう言えばと思い出したのが、巷で使われる発達障害ということばは、発達障害が持つ本来の定義や意味とは関係なく、気に入らない人に対して捨て台詞のように使うことばになっているという、どこかの誰かの指摘だ。(Twitterで見かけたと記憶)

 

そしてまたまた思い出したのが原作は小説でその後ドラマ化映画化が何度もされた小松左京の日本沈没。

 

このパロディとして筒井康隆が書いたのが『日本以外全部沈没』。

 

実際のタイトルは『日本以外全部沈没』と文字サイズを変えていたらしい。

 

ウィキペディアによると、小松左京の了承の元に書かれ、映画化もされている。

 

『日本沈没』のヒットを祝うSF作家たちの集まりで、星新一が題名を考案、小松の許可を得て筒井が執筆した。第5回(1974年度)星雲賞短篇賞受賞作品(ちなみに長編賞は『日本沈没』)。授賞式の壇上、小松は冗談交じりに「『日本沈没』完成まで9年かけたのに、筒井氏は数時間で書き上げて賞を攫ってしまった」とコメントしたという。

 

 

〇〇以外全部✖︎✖︎が、パロディとして成立するには、平和と豊かが同時に成り立ってる必要があるなと感じられる。

 

 

最近の日本では、自分さえ良ければ良いというよりも、自分のことだけで精一杯、あるいは自分のことだけすら覚束ないという人が多いように感じる。

 

世の中の全てに不満で、何に対しても怒りを感じる人がとても増えてる一方で、暴言を含めてハラスメントへの世の中の風当たりは強くなる一方で、不満や怒りを表出し発散することは難しくなり、欲求不満はますます内向しているはず。

 

 

最近起きてる事件やトラブルは一見恵まれた立場にいるように見える人が起こすことも増えている。

 

つまり、そういう人でも不満を抱えているのだ。

 

コロナやロシアの件で、豊かさだけでなく、平和にも翳りが感じられる一方で、情報化時代ゆえに知らなければ心穏やかでいられたはずなのに、知ったが故に心を乱されることは日常茶飯事になってるとすれば、〇〇以外全部✖︎✖︎にも新しいタイプが出現してもなんの不思議もない。

 

『全部✖︎✖︎』は、一般的には全否定を意味することばになりやすいが、それが洒落や冗談ではなくマジになってるのが現代なのかもしれない。

 

変な事件に巻き込まれないようにするためには人を見る眼がますます必要になる。