違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

2022年夏、心頭を滅却すれば火もまた涼し

2022年の夏は異例に早く梅雨が明けた。

 

つまり、ただでさえ暑い最近の夏が、今年は今まで以上に長く続くということになる。

 

ここ数年は夏の猛暑とセットで夏に起きる脅威に水害がある。

 

梅雨が早く明けたことで、水害の怖さに加えて水不足の心配までしなければいけなくなっている。

 

水不足のタイミングで恵みの雨を通り越して水害がもたらされるという心配すらあるのだ。

 

大自然の営みに関して、ちょうど良い塩梅(あんばい)が少なくなり、多過ぎたり少な過ぎたりが色々な分野で目立ち始めてる。

 

人間の守備範囲がいかに狭いかを物語っているとともに、大自然をコントロールしてるような気になっていたことの多くは、大自然のご機嫌の良さに甘えていただけだと思い知らされる。

 

 

そして、大自然のご機嫌だけでなく、人間様のご機嫌に人間が振り回されているのも現代の特徴だ。

 

手作業でアナログな活動をしてる頃の人間は、知恵やノウハウが社会全体で共有されていたので、手先が器用不器用という違いはあっても、リスクは自然とヘッジされていた。

 

しかし、機械化自動化のデジタルになると、知恵やノウハウは機密情報としてブラックボックス化され共有されるものではなくなり、結果として不測の事態にはからっきし対処できなくなる。

 

コロナウイルスは、まだ対大自然の範疇かもしれないが、昨今の社会の不都合の原因である半導体不足や戦争は、単なるリスクマネージメントの失敗に過ぎない。

 

リスクを恐れリスクを避けたがる現代人や現代社会は、その存在自体がリスクになってしまったようだ。

 

リスク、リスク、リスクヘッジ、リスクヘッジ、と口にし行動してる人たちこそがリスクになっていると思うと、少しは霧が晴れる気がする。

 

現代は、各国、各界で無能がリーダーを務めているのだ。

 

正解は本当は180度反対側なのにということばかりが起きているのかもしれない。

 

これを改めさせようとすることは果たして正しい行動だろうか?

 

人間の寿命が1000年くらいあるなら正解かもしれないが、せいぜい80年〜100年だとするなら、別の方法を模索する方が賢明なのは間違いない。

 

とりあえず今は猛暑の夏なので、まずは昔からの諺に倣おう。

 

 

心頭を滅却すれば火もまた涼し