最初は単純におもしろい、あるいは世間で話題になってる、あるいは出演者が好き、というような理由で映画やテレビドラマを好きになると、やがて脚本に対して興味を持ち意見するようになる。
同じようなことは日常生活の至る所で起きている。
映画やテレビドラマのように、最初のキッカケが好意的なものでなくてもだ。
脚本の展開が気持ち良いとハマってしまい、そんな感覚を味わったことがある人は多いはずだし、脚本に惹かれるというのはバカには起き得ない現象であることは同時に落とし穴でもあるのだ。
カルトや宗教やその他のおかしな思想にどっぷりハマる時には、結果として巧みなストーリーや脚本が設定され展開されているのだ。
そうなると自分自身が、好きな映画やドラマの登場人物の一人になってしまうのだ。
それが洗脳だとすると簡単には抜け出せないし、洗脳された人が洗脳から抜け出した場合は、ただ単に別のことに洗脳されただけで洗脳体質を克服したわけではないかもしれない。
もっと巧みな脚本やストーリーを持ちかけられたらどうなるのか?
そんな脚本やストーリーが陰謀論と呼ばれているのかもしれない。
おそらくそういうことが書いてあるのだろうという本の話題が流れて来た。
もちろんまだ読んでいない。
気になる本。「人間は進化の仮定で、因果関係を時間軸でシミュレートする機能がついた。そのせいで、あらゆるものに因果関係をつくらんと、不安で不安でしかたなくなる」みたいな脳の構造からスタートするお話なんかな。 https://t.co/TPWNTnCuge
— 深津 貴之 / THE GUILD / note.com (@fladdict) 2022年8月13日
そんな話も出てきます!
— 竹村俊助/編集者 (@tshun423) 2022年8月13日
"私たちは混乱した出来事を経験すると、その混乱に秩序を持ち込むためにおのずと物語を作る。"
"私が言いたいのは、人間の心が物語の空白を忌み嫌うということだ。"
旧統一教会の会見を観て解説を聞けば聞くほど、世界の「原理が一つ」だと信じてしまうことの恐ろしさを思い知る。我田引水ではないけれど、「二つの原理を行ったり来たり」することは現代を生きる上で死活的に重要だなと。同じことを『ストーリーが世界を滅ぼす』からも受け取る。今読むべき本。
— 青木真兵/ルチャ・リブロ (@simpeiii) 2022年8月11日
『人は一人では生きられない』『一人で良いから信頼できる人を持て』、心の片隅でそんなことを思ってる人は多いはず。
しかし、『一人でも生きられる術を身につけねば』『信頼できる人なんて簡単には見つからないし、おそらくそんな人はいない』という本音を隠し持ってる人も多いはず。
そういう心の隙間にストーリーや脚本は忍び込んで来るのだ。
賢いつもりの人ほど気を付けねばならないのがストーリーであり脚本だ。
最後に、個人としてのわたしたちが実践できる対処法を紹介しよう。それは、フィクション作品やドキュメンタリー番組などの物語を鑑賞しても、自分の意見や判断の根拠はストーリーに置かないことだ。