少々長い前置きから始める。
関東地方で連続発生している三人組による強盗事件は、その三人組は末端のコマに過ぎずその上には指示役がいると言われていた。
指示と言っても実際には脅迫そのもので、三人組にはその脅迫を受け入れざるを得ない弱みがあると言われるようになった。
つまり、三人組は指示されるがままに強盗を犯していて、三人組は強盗先について何の思い入れもないとも言われている。
そんな中で狛江市で起きた殺人事件では、何の目撃情報もなかったが千葉県警から警視庁へ情報が寄せられ狛江市の被害者宅へ警察が行き、そこで死体が発見された。
千葉県警が掴んだ情報は三人組の捜査の過程で掴んだものだったらしい。
東京狛江の強盗殺人、広域強盗グループ関与か…千葉で逮捕の男のスマホから被害者住所
東京都狛江市の住宅で住人の大塩衣与さん(90)が殺害された強盗殺人事件で、千葉県で起きた別の強盗致傷事件に関与したとして県警が逮捕した男のスマートフォンに大塩さん宅の住所が記録されていたことが捜査関係者への取材でわかった。
強盗犯が殺人犯になったわけだが、次の記事の三人組がその三人組かもしれない。
【独自】関東連続強盗事件 事件関与の男が逮捕か 渋谷の事件と同一犯
窃盗などの疑いで逮捕されたのは、いずれも住所不定の19歳の3人の男で、先月16日の午前5時ごろ、東京・渋谷区の貴金属店に侵入し、ネックレス8本を含む29点、272万円相当を盗んだ疑いがもたれています。
現場で犯行を犯す実行犯の上に指示役や黒幕がいるという構造はオレオレ詐欺ですっかりお馴染みで、黒幕や指示役が詐欺が思うように展開できなくなったために荒技に切り替えているとも受け取れる。
殺害に及んだことは想定外だったかもしれないが、どこの誰がターゲットで、どういうタイミングで犯行を行うかは事前の情報を掴んでいる黒幕や指示役による想定に沿って行われていたはず。
そんな事前の情報は、世間一般ではリストと呼ばれる個人情報だ。
把握されてる情報は、住所氏名年齢家族構成や資産状況や現金保有情報だと思われる。
また、住所とセットで周辺環境が犯行を行いやすいかも事前に情報化されリスト化されてると思われる。
と、ここまでが前置き。
オレオレ詐欺にしろ、今回の三人組にしろ、現場で動く使い捨てのコマにとっては指示されるがままで、気分は行き当たりばったりかもしれないが、黒幕や指示役にとっては計画的で勝算があればこそのターゲット設定だ。
今更ながら個人情報の大切さが感じられる。
そこでTwitterから興味深い個人情報の話を拾ってみた。
住友不動産は土地や住宅を持つ人に送っていたDMを全廃した
— すまいよみ (@sumaiyomi) 2023年1月19日
個人情報の取り扱いが難しくなったことに加え、営業効率の向上で働き方改革を進める
削減した年間60億円程度の経費をネット広告や人工知能を使った査定などのデジタル戦略に投じる
「消費者の理解が得られにくくなった」
今朝の日経
東京博善の2/1から遺族に署名しろって言う「火葬申込書」を入手しました。要するにグループ会社から営業するけど、同意してねって内容です。同意する必要がありませんし、「火葬目的以外での一切の個人情報の利用を禁じます」で終りです。去年、失敗した内容なのになんでまたするんですかね。 pic.twitter.com/InbGAWLPre
— 佐藤信顕@葬儀葬式ch 日本一の葬祭系Youtuberです (@satonobuaki) 2023年1月12日
個人情報は、個人情報保護法が全面施行されるようになった2005年以降関心度はずっと横這い。
何が個人情報として大切なのかは一人一人が考えて対処しなければならないとともに、嘘や間違いの個人情報が犯罪者に流れて、勝手にターゲットにされてしまうなんていうのもシャレにならない。