今日こんな記事が出ていた。
富士通メインフレーム撤退で業界激震!レガシーシステム問題の深刻、企業の半数が刷新断念!?
メインフレームとは大型の汎用コンピュータで、便利な仕組みを成り立たせているものだ。
富士通がメインフレームから撤退すると発表したのは昨年2月。
撤退の理由は、メインフレームがジリ貧の衰退事業だから。
この発表を受けて全国銀行データ通信システム(全銀システム)は現行のシステムを刷新することを発表したのが今年3月。
全銀システムが初めて稼働したのが1973年。
このシステムとATMが連動したものに私たちはすっかり馴染んでいるが、平日の日中に即時に送金できるというのは世界に先駆けたサービスで日本に勢いがあったからこそだろうが、それから50年が経過。
優位を誇ったシステムは、キャッシュレス化という流れに対しては抵抗勢力にしかならないという事態が顕在化し、強みが一転弱みになった。
先進的だったはずのメインフレームが時代遅れの象徴になったというのは、不幸であるというよりも、先に進んだ者の宿命と言った方が相応しい。
メインフレームは、豊かや便利に貢献したのは間違いないが、そんなメインフレームに人生を翻弄された人も少なくないはず。
そんなメインフレームが今時代に翻弄されているというのは下剋上というよりもやっぱり必然に近い宿命を感じる。
万物は流転してるのだ。