個人やフリーランスで働くことが珍しくない時代だが、世の中は大勢の人が現場で動くことで回っている、気持ちはバラバラかもしれないが。
AIが人間の仕事を奪うなどと言われるし、人間に残された仕事は奴隷仕事だけだなどと言われても、今も昔も大勢の人間を現場で効率的に動かすことで進歩してきた。
工事現場でも工場でも接客の現場でもそうだし、オフィスワーカーやプログラムの世界だって、世の中にはありとあらゆる現場がある。
商品やサービスやシステムは完成品の出来上がりだけでは世の中は回らない。
完成後のメンテナンスや起きた不具合のトラブルシューティングは、もっと重要になるし、そもそも最初の時点で決して完成していたとは言えないものばかりなのだ。
大勢が働く場であればそれがクリエイティブに関する現場でも専業や分業が複雑に絡み合い効率的に捌けなければ現場は回らない。
今も昔もお金が大事なのは当然で、そのために人は欲しいものや必要なものをお金を支払うことで手に入れ、人が欲しくなりそうなものや必要になるであろうものを作りそれを売ることでお金を得るという循環を複雑に絡め合いながら繰り返している。
この循環には膨大な多様性があり、ルールがあるようでルール無用のデスマッチの様相も見せる事が多い。
地球温暖化が変えたのは気温だと思ったら大間違いで、人間を苦しめるのはそれに伴って起きる水の循環の変化だ。
広く分布してた水が局所的になったり、氷や雪として循環してた地域では解けてしまうと水が得られなくなる。
水不足が起こる一方で、豪雨や洪水も起きる、地球上の水(水蒸気や雪や氷を含み)の総量は変わらないのに。
人間社会でも自然界でも循環の変化が顕著になっている、元を辿れば人間が原因とはいえ。
循環が変化すると、待ってれば遅かれ早かれ回ってくるはずのものが、いつまでも回って来なくなる。
逆に、回ってくる事などなかったはずのものが突然回ってきたりする。
こういう事が増えた結果の価値観が、自己責任や自助努力だとすれば、それは皆が余裕を無くしたということかもしれない。
世間で格差と呼ばれる現象は、循環が変化したことで起きている。
健康面に関する変化も、体内の循環に起因してる事が多い、血液の流れや呼吸など。
当然ながら循環の変化は悪いことだけをもたらすわけではない。