今年5月に2023年サラリーマン川柳が発表されていた。
2023年「サラリーマン川柳」ベスト10が決定、100位まで一挙紹介
川柳の募集が行われたのは2022年9月〜10月。
時事ネタが織り込まれていても2023年6月現在では最新のネタとは言えない。
俳句と同じ17音で表現する川柳には無駄な表現は一切無い。
だから当然俳句にあるべき季語はない(正確にはあるとは限らないだろうか)。
川柳に季語を加えて俳句に変化させることはできないだろうか?
加えることばが出るということは削ることばも出るので直接の表現は変わらざるを得なくなる。
挿絵的に写真や絵が使えれば補完できそうな気がする。
今年90歳になる作家の森村誠一さんを知ったのは代表作『人間の証明(1976)』で。
21世紀に入ると、もともと山登りが好きだった森村誠一さんはデジカメを持ってあちこち歩き回り俳句を読むことを楽しみ始め、結果的に写真俳句の第一人者になった。
俳句や歳時記に写真が添えられることあっても、写真はあくまでも従とするのが従来の考えなのに対して、森村誠一さんは『俳写同格』『一句ワンショット』を提唱してる。
写真と俳句の比重は同じだから俳写同格なのだ。
テレビ番組プレバトでは写真を見て一句と競い合ってるが、この場合は写真に縛られる必要はなく発想を自由に飛ばす事を良しとし、むしろ写真に頼ることは酷評されることも多いという意味では従来型の展開だ。
現代流なのはどちらかと問われたら森村誠一さんのような俳写同格の気がする。
この場合の写真に要求されるのは被写体の切り取り方だ。
決して高級カメラだから評価が上がるわけではない。
ピントは合ってる方が良いだろうが、何が写ってるかがきちんと伝われば合格だ。
必要なのはやる気だけというのが良い。
まずは川柳のアレンジと写真の組み合わせからスタートするのもありだろう。