Twitter改めXを見てると、今でも宅配便のドライバーはセールスドライバーと呼ばれているらしい。
セールスドライバーという呼び方はバブル景気の頃の佐川急便のドライバーを意味していた。
セールスドライバーは明るく元気で配達先でも好かれる人が多かった、だからどうせ配達頼むなら佐川にしようという人は多かったはず、どうせ配達料は会社の経費だし。
セールスドライバーは配達する荷物が多いほど給料は上がった、当時仲良くなったセールスドライバーは2年限定で働き1000万貯金し自分の店を持ちたいと語っていた。
大変だけど大変さに見合った収入が得られることは魅力だったのだ。
当時の会社の社員はこのセールスドライバーを応援する人が多かったのは好感度が高かったからだ。
この時代のセールスドライバーと現代のセールスドライバーはたぶん全く違うはず、セールスドライバーといわれても歩合の付く割合だって小さいだろうし、そもそも歩合がないかもしれない。
業界の競争激化の影響も大きいはず。
現代ではセールスドライバーが担っていた役割はネットやコンビニなどが入り口で、セールスドライバーはルートセールスで回っているだけだとすると、配達する荷物が増えたからといってもセールスドライバーの貢献度は低いと評価されるはず。
営業におけるモチベーションだった歩合はもはやモチベーションにはならないというのはあらゆる業界で起きているはず。
その代わりになっているのが転売やアドセンスなどなのかもしれないが、これらも崩壊傾向は顕著で、その受け皿が闇バイトなのかもしれないが、闇バイトの場合は約束されたお金すらもらえることの方が少ないというのはなんとも残念な現実だ。
歩合で稼ぐといえば美容師などの話も聞いたことがあるが、それはお客は美容師を選んで来店し、その美容師がいないならばその店には行かないという意味では立派なセールスを行っていたことになる。
しかし、入り口がネットやアプリになると、美容師が放っていた個性や魅力は他の美容師と平均化されるだろう、お客様は店を選んでると経営者が自信を深めると、歩合の割合が減るのは当然だ。
さらに調べてると、完全歩合やフルコミッションと呼ばれる形態は、現代では無免許営業や名義貸しとして扱われるらしいと分かった。
やる気ひとつで活路が開ける歩合はどこへ向かっているのか。