悪賢い者同士の駆け引きはスッキリ爽やかではなく、タヌキと狐の化かし合いなどと呼ばれる。
異例の台湾訪問 麻生副総裁「戦う覚悟」発言の真意 中国の反発も“狙い通り”
「伝える」という意味では、麻生氏の発言は成功したのかもしれない。しかし、中国に一定の刺激を与えたことで「抑止力」に繋がるのかは、いまだ不透明だ。
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腹の探り合いをする時に欠かせないのは観測気球。
『そんなこと言ってませんよ』という体を装って、根拠のない噂話という逃げ道を作って打ち上げるのが観測気球。
観測気球とよく似たものにアドバルーンがある。
昭和の頃と違い実際のアドバルーンは見たことない人も多いのかもしれないが、アドバルーンは具体的に人を集めるための広告宣伝で目的はストレートなもの。
高齢社会になって、やたらと介護や葬儀に関する広告やCMが増えたのはアドバルーンに該当する。
介護や葬儀の延長線上に生じる相続に関する話題は観測気球に近いかもしれない。
プレゼンテーションにもアドバルーン型と観測気球型がある。
自社の売り込みに終始するのがアドバルーン型なのに対して、相手の真意や本音を探るのが観測気球型。
観測気球型のプレゼンは、真のプレゼンを行うための予備的なものになるが、まどろっこしいと思わせたら負けになる。
どこに飛んで行くのかを知ることが観測気球の目的なのに対し、目的地の上でだけ上げられる根元が繋がれたものがアドバルーンというのが本来だが、腹の探り合いが高度化すると、観測気球とアドバルーンの区別はますます付きにくくなりそうだ。
個人が発する情報ですらその傾向は強まっているし、情報を発してる本人ですら観測気球なのかそれともアドバルーンなのかが分からなくなっていそうだ。
そうなってくると、深〜い意味がありそうでいて実は何も無いということもあれば、全く意味が無さそうに見えるのに実は深い意味があるということがあり得るようになる。
つまり、この世は伏線だらけになるのだ。