ブラックボックスとはWikipediaでは次のように定義されてる。
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内部の動作原理や構造を理解していなくても、外部から見た機能や使い方のみを知っていれば十分に得られる結果を利用する事のできる装置や機構の概念
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アナログからデジタルへ移行する際のデジタルの分かりにくさの大元にはブラックボックスやブラックボックス化が常に立ち塞がっていた。
それはなぜかというと、仕組みをすべて理解したいのにそれがままならないからだ。
機械装置の場合であれば、ブラックボックスに不具合が出れば修理対象ではなく、交換でしか対処できない。
時代が進歩した現在、あらゆる分野のあらゆる部分にブラックボックス化は浸透している。
人に関することですら、アナログ時代だと教育や学習で乗り切ることが基本だったが、デジタル時代だと自称即戦力を取っ替え引っ替えだ。
最近話題になる中古車業界の不祥事やペットショップの劣悪な環境は、客となる人たちが、本来知る必要がある事情や仕組みがブラックボックス化されて見えないことに、無関心になった結果だ。
この事情が他の分野に及んでないわけがない。
外部環境のブラックボックス化に何の疑問も持たない人の場合、人として本来備わってるはずのアンテナやセンサーが正常に機能してないのはいうまでもない。
話せば分かるなんて嘘で有名になったバカの壁にもブラックボックス化は大きく関係している。
中古車業界でもペットショップでも問題を起こしてるのは大規模店であることを考えると、それに相応しいお客の数も膨大で、彼ら彼女らは悪い意味でブラックボックス化に適応させられてしまったのだろう。
適応させられたのに、自ら適応したつもりになってる人たちだ。
ただ、デジタル化はますます進化するだろうから、ブラックボックス化は増えこそすれ減ることはないはず。
ブラックボックスを施す人や企業にとって、ブラックボックスには儲けのノウハウが隠れてる。
だから、ブラックボックスは公開されない。
ブラックボックスにはもう一つ逆の側面もある。
頑張った人や努力した人の、頑張りや努力を見えなくさせ、評価する仕組みすらなくなる。
ブラックボックス化でデメリットを受けてる人たちは、ブラックボックスに適応させられてる人たち、個人的にはノイズキャンセリングイヤホンを使ってるけど自分が出してる音には鈍感な人を見るたびに感じる。
ブラックボックスに浸ってる人の多くが、ブラックボックスをほぼ理解できてない。
世の中に変な人が増えるのはしょうがないのかもしれない。