東京駅近く八重洲の51階建のビルの建設現場で15トンの鉄骨が落下し死傷事故が起きた。
その原因としては複数の要因が推測されてるが、ほぼ現場で作業に従事していた人の資質に関わると思われているようだ。
タワーマンションや超高層ビルは都市の魅力の演出に大きく貢献するので、その建設も注目されるし、働いてる人も『自分が建設に関わった』というのは自慢に似た誇りを持てる仕事のはず、つまりモチベーションは高くても不思議はない。
少なくとも老朽化したビルの解体に関わるよりはモチベーションは高いはず。
しかしそんなモチベーションとは関係なく、現場には常に危険と緊張は付きもので、建設と解体はどちらが楽とかはないはず。
建設と解体の中間には維持管理や修繕や修理も発生するが、それだって同様だが、ことモチベーションに関しては新築建設が一番強いはず。
その新築建設ですら人手不足や集まる人の質が障害になるとしたら、将来はどうなるのだろうか?
人手に任せるしかない部分の機械化自動化が進むとしても、完全に移行できるまでは人任せだし、そもそも完全移行はできないかもしれない。
今のようにタワーマンションや超高層ビルが林立するようになると、誇り高き仕事もただのルーティンワークに過ぎないのだろうか。
さて、解体が注目された事例としては築28年で解体が決定された赤坂プリンスホテル(40F 140m)がある。
2012年6月から解体に着手し完了したのは2013年7月。
最上階から取り壊し、少しずつ高さが低くなる様子はテレビなどでも放送されていた。
この時の解体には華やかなスポットライトが当てられていた。
<参考>
1970年に竣工した40F高さ160mの世界貿易センタービルは2021年8月から解体に着手し完了は2023年3月末。
日本における高層ビルの解体はこの2件だけとされている。
50年後林立するタワマンや超高層ビルはどうなってるのだろうか?
童歌の通りゃんせが耳元で鳴っている。
行きは良い良い帰りは怖い、
怖いながらも通りゃんせ…