私人逮捕を生業にしてるYouTuberが話題になっている。
タクシーに乗って逃げる美人転売ヤーを私人逮捕!
— 煉獄コロアキ🔥 (@rengoku56771) 2023年9月21日
なにわ男子1万のチケットを7万で転売してた。
チケット転売は買うほうも捕まるぞ🔥 pic.twitter.com/LuslBW7NId
巷の反応はピンからキリで、多くの人にとっては目クソのYouTuberが鼻くそのダフ屋を、それも反撃されない相手を選んで、私人逮捕という演劇を展開してると感じているようで、どちらにも不快を感じてるようだ。
個人的には、私人逮捕といえば王道は痴漢の犯人逮捕や目の前で起きた弱者に対する理不尽な暴力をイメージする。
しかし、私人逮捕には冤罪のリスクもある。
痴漢の冤罪の場合、捕まえた方はゴメンで済むかもしれないが、捕まった方はゴメンでは済まない。
一見弱者のように見えてもそうではないケースもある。
私人逮捕にはエンターテイメント性があるのは確かだが、エンタメとしてやるときっとメンタルを病むことになるだろうし、逆にいうとメンタルが病んでるからこそできるとも言える。
まあ、拠り所は正義の振りかざしだろうが。
検索してると強者がいた。
私人逮捕が話題ですが、10年前に近所で当たり屋を繰り返す男がいた。
— 鈴木田 (@aikyousinbun) 2023年9月23日
警察がいつまでも逮捕せず、半年で被害が80件ほどになったので私が絞め落として簀巻きにして山奥に連れて行き穴を掘って半分まで埋めたところで「裸足で帰って来いよ」と置いて帰りました。
私が逮捕監禁致傷で逮捕されました。 pic.twitter.com/jOd8Nw0lUY
この後どういう展開になったかはこのツイートに続くリプライを見に行って欲しい。
ちなみに、GoogleTrendsで『私人逮捕』と検索すると最近5年でも何度か話題になっていた。
グラフの動きを見ると、今回の話題よりも今年2月の方が反応としては大きい。
わたしはまったく知らなかったがいったい何があったのか?
調べると次のような事件があったらしい。
改めまして。
— 🍜麺処まるわ🍛 (@mendokoromaruwa) 2023年2月16日
本日は営業時間中に暴れ出した方がいたため、大変ご迷惑をおかけいたしました。
宥める過程で暴行を加えられたため、急遽閉店し私人逮捕後に通報いたしました。
現場検証は今終わりましたが、調書作成のため千葉北警察署に行かなくてはならないため夜の部はお休みさせていただきます。
別の記事には次のような状況説明もあった。
店主は当時について、次のように語る。
「『つけ麺とは、冷たい水で締めた麺を温かい汁につけて食べるものなんですよ』と説明したところ『お前ら、ぶっ殺すぞ』と立ち上がりました。カウンター越しで応対していたのですが、スタッフである妻と背負っている娘(0歳)にまで暴言を言い出したため、客席側まで出てなだめようとしました」
すると、客は振り上げていた右拳を振り下ろし、店主の左手首にぶつけてきたという。
「威力業務妨害、暴行の現行犯で私人逮捕する旨を説明して確保しました。その際は、身体に直接触れないように、上着の襟元、右袖を掴んで拘束し、居合わせた常連さんに通報してもらいました」
その後、警察署に被害届を提出した。警察からは、客は検察に送致されると説明を受けたという。
私人逮捕には緊急避難的なものもあれば、瞬間的な怒りの発露もあるし、積もり積もった怒りもある、またYouTuberのようにエンタメ風私利私欲と色々あるのだ。
正義は厄介だ。