違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

コレクター心理という観点

男性のフォルダー保存に対して女性は上書き保存と言われる。

 

男性が過去の栄光が忘れられなかったり過去の恋愛を終わった後も引きずる傾向が強いのに対し、女性は過去に執着しない傾向が強いと言われる。

 

あくまでも一般論だが。

 

パソコンの保存容量が今より遥かに小さかった時代の名残りでもあるだろう。

 

もちろん過去に全く執着しない男性だって少なくはないし、過去に囚われてる女性だって少なくない。

 

 

上記で取り上げた過去とは思い出や記憶といったデータの一種のようなものが中心だ。

 

このデータの中には写真や動画や著作物も含まれる。

 

アナログ時代だったら、紙や本やカセットテープやビデオテープ、またデジタル扱いだがCDやDVDのように保存のためには一定以上のスペースが不可欠なのに対して、大容量のHDDの登場で写真や動画や著作物はすべてデータとして本数冊のスペースで保存できるようになった。

 

このことで、上書き保存派が上書き保存する理由が断捨離意識の高さにあるとしたら、データ保存だけなら身軽でストレスはなくなった。

 

 

保存することをコレクションすることだと捉えると、アナログ時代のコレクターはモノが対象だから一目瞭然だったのに対し、デジタル時代ではコレクションがデータなのでコレクターだとは分かりにくい。

 

昭和の頃は、趣味のない人が何かを始める場合切手やコインの収集が薦められていたが、今の時代に切手やコインの収集が趣味なんて成り立つのだろうか。

 

 

現代にコレクションが成立してるとすれば、趣味というよりも投資としてだろう。

 

昔ながらの古本の世界にブックオフが登場したことで稀少本が価値を失ったと言われるが、ブックオフ自体が巨大なコレクターとして自らの価値を下げたような気もするのは投資の失敗と思えば納得できる。

 

転売ヤーが売れ筋商品を買い占めようとするのも、目的はともかく行動だけはコレクターそのものだ。

 

しかし、その姿は美しさからはほど遠い。

 

情報化時代と呼ばれるようになった頃から、情報やデータのコレクターが増え始めていたのだが、物理的なモノが対象ではないのでコレクションしてるという意識は乏しかったのだろう。

 

どんなに時代が変わろうとも人間が主役ならばコレクター心理は人を変えるのだ。

 

つまり、コレクター心理が動機を作るのだ。

 

ここでいうコレクター心理は広い意味を指すので曖昧さは否めないが。

 

人を判断する際に、この人は何の蒐集や収集に夢中になってるのかと探ることはきっと役に立つはずだ。