継続することを良しとする話は多い。
諺だと『継続は力なり』のように。
あるいは、ギャンブル必勝の極意が『勝つまで続ければ最後は敵はいなくなり一人勝ちをおさめる』のように。
これらは、続けたいけどそれは簡単ではないという一方の真実があればこそ金言としての価値を持ち続けてる。
明治時代に生まれたとされる『継続は力なり』という表現の価値が令和の今でも継続してることは(説得)力があるからという二重の意味が感じられる。
一方で、最近では『諦めが肝心』や『損切りは早いほど良い』という反対の価値観の勢いも強くなっている。
『継続は力なり』に似た表現には『千里の道も一歩から』がある、こちらは老子の時代だから紀元前から、まさに中国3000年の歴史を背負っているとも言えそうだ。
とかく流れが速く、移り変わりがダイナミックな現代はさっさと諦め損切りする方が賢く見えるかもしれない。
しかし一つの価値観が勢いを持つ時には、その反対側の価値観も逆張りとして価値を持つ。
この世には生き方に関してはたった一つの正解なんてものは存在しなさそうだ。