ある程度以上の年齢になると、新しく楽しめることが見つかりにくくなる。
楽しめることに限らず、積極的に興味を持てる新しい何かが見つかりにくくなる。
見つからないからといって無いわけではなく、知らないわけでもない、知っているのに忘れていたり、よく知らないのに知ってるつもりになってることがやたらと増えるのだ。
同様に、役に立つことの多くはすでに知ってることが多いが、それがどう役に立つかという点での発想が欠けてたりする。
そういう場合、その知ってることの多くは断片的でバラバラだったりする。
だからそのバラバラで断片的なものを上手く体系づけてくれるような情報や本は役に立つ。
しかし、そのような情報や本には、新しいことや得るものは何も無いという評価が付くことが少なくない。
そのような情報や本のありがたさに気付けるためには、運と本気で求めるの二つが必要になる。
そんな情報や本が教えてくれるのは、すでに知ってることや分かってることに対する確信を再度思い出させてくれることだったり、知らず知らずのうちに軽視していたことへの気付きだったりする。
供給過多の現代では何でもあるけど欲しいものだけが無い、そう感じる人も少なくないはず。
すでに知ってることの中に未知を発見する、そういう楽しみ方や学習は世の中に退屈してる人にこそ必要なのだ。