それなりの年月を生きてると、世の中の動きに繰り返しに似た現象が起きてることに気付く、わたしだけではなくほぼすべての人がきっと感じているだろう。
流行りやトレンドと呼ばれるような趣味嗜好に関連することから、研究や調査や開発のような分野そして政治や宗教また事件や事故も。
そして寝耳に水のスキャンダルも含めてそれぞれに独自の繰り返しを見せてるはず。
その繰り返しの周期に関しては人の寿命を遥かに越える長さのものもあるから、そういう場合はその分野の歴史に詳しくかつ意識が高くなければその繰り返しの存在にすら気付けないかもしれない。
しかし、趣味嗜好の分野だと人生に比べると短い周期で繰り返しが起きることは多いので気付く人は多いはず。
繰り返しと言っても全く同じことが繰り返されるわけではなく、ベースは共通していてもアレンジが施されたり、一見全く違うが発想のヒントが共通していたりなどと、それなりに新しい独自性は加わっている。
そういう目線で現代社会で起きてることをできるだけ俯瞰しながら見ると、自分が引っかかっていることを解消するヒントが過去のどこかにあるかもしれない。
そのヒントさえ分かれば、あまりにも上手く行き過ぎてる、あまりにも酷すぎる、どちらも特別なことが起きてるわけではないと思えるかもしれない。
IT化やAI化によるスピードアップ、SNSによる本当か嘘か分かりにくい話のあっという間の拡散などによって繰り返しの周期も速くなっているだろう。
問題は描く軌道だ。
螺旋階段をイメージさせる話が多いが、その解釈には人それぞれの個性も大きく関係するに違いない。
起きる繰り返しに軌道や周期を当てはめて考えることは、宇宙や天体の観測だと当たり前だが、地球の表面での人間活動にも当てはまるとすれば人間活動も小宇宙と言えるのだ。