勉強や研究などの場合、勝ちたければ(勝ちたいという表現が相応しいかは別として)自分の強みを強化し伸ばすことが最善。
一方でスポーツの試合やビジネスにおけるライバルとの競争では、自分の強みを活かすことも重要だがそれ以上に有効なのは相手の弱点を攻めること。
明らかな弱点があれば自覚し対処するだろうが、負けて初めて弱点が認識できるという場合も少なくないはず。
〈iPhoneでも、テスラのEVでも〉世界のハッキング大会で次々に発覚、プログラムの脆弱性を見つけられない日本は蚊帳の外
中国国家標準化管理委員会(SAC)の「情報セキュリティ技術サイバーセキュリティ脆弱性管理仕様書」には、「脆弱性」は戦略的資源であると明記されている。
脆弱性とはシステムの内側に存在するものだけではない。
広い意味では弱点となるもの全てだし、アキレス腱と称されること全般だ。
絶対強者のように見えてもアキレス腱があればそこを攻められたら安泰ではいられない。
アキレス腱など持ってなさそうに見えても、そう見えてるだけかもしれないのだ。
なぜアップルとグーグルは「GAFA」から脱落したのか…代わって時価総額が急増している「4つの巨人」の正体
テスラは中国EVメーカーとの競争激化、EV販売鈍化などの懸念が高まった。
アップルは生成AI関連事業において、マイクロソフトなどに後れをとった。
米国と欧州委員会のIT関連政策・規制もアップル、グーグルなどに逆風だ。
これらの3社の株価動向は、目に見えて鈍くなっている。
投資家の目が慣れ始めている証拠だ。
人間が繰り広げる競争の多くは相手が存在する。
相手は直接の敵やライバルのような場合もあれば、世間や市場のような本来敵ではないしかも特定が容易ではない存在もある。
誰だって勝ちたいだろう、しかし何に勝ちたいのか、誰に勝ちたいのか、それがはっきり分かってない人がほとんどかもしれない。
そういう人はとりあえず自分を伸ばそうとする。
自分の何を伸ばすのか、その目的は何か、おそらくそんなものはないだろう。
なんでも良いから何かが伸びるときっとそれに相応しい何かが見つかるはずだ、そう思って頑張ってる人がなんと多いことか。
このように考えると、向かうものが何であれ目的や必要な意識が明確になるのは、夢中で取り組む遊びや趣味と限りなく同じになる、たとえ仕事であっても。
逆に純粋に仕事意識で取り組んでいれば、勝ちたいという意識は乏しいはず。
相手の弱点や脆弱性に興味を持つというのは勝ちたいという意識がなければ無理だ。
自分を伸ばしたいと思ってる人には勝ちたいという意識は乏しいのかもしれない。