小説やテレビドラマや映画など、よくできた作り物の世界が私達の身の回りには溢れている。
悪く言えば、偽物の世界だが、本物以上のリアリティを感じることもある。
リアリティがあるものには、関心がそそられ、感情移入が起きる、感情移入は時にゲスの勘ぐりにエスカレートする。
最近は、カフェで面接をしてるケースが多いので、たまたま隣で面接が行われているシーンに出くわすことがある。
自然と、聞いてないふりして聞き耳を立ててしまう。
隣でビジネスの打ち合わせが行われていることも多い。
取引先との打ち合わせもあれば、社内の打ち合わせもある。
これはすごいという話に出くわしたことはないが、それは私の琴線に触れなかっただけで、同業者が聞いていたら大スクープもあったかもしれない。
デジタル情報の漏洩が懸念されることが多いが、案外情報はアナログな形で漏洩してるかもしれない。
推理小説やサスペンスが好きな私は、小耳に挟んだ会話が、事件の始まりになったらと勝手に想像してワクワクするタイプなので、暇つぶしに苦労することがない。
たまたま偶然出くわしたと思ってることの中には、実は自分が呼び込んでいるのかもしれないものがあるかも。
その通り! RT @Poyo_F: 墓荒らし以外にも知り得ない事件の種類は無数にあるので、たまたま見た夢と、どれかが一致する確率は結構高いと思うよ。宝くじの1等に当たる確率は低いけど、この世のどこかに当たる人が存在する確率が1なのと同じ。 RT 偶然の一致に意味を発見する脳の働き
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 29, 2013
今日は、Twitterから「それは偶然だろう、たまたまだろう」と思うかもしれないが、ドラマは身近に転がっているという話題を集めてみた。
奥さんが旦那さんの口座から現金をもって帰る場合、高額だと名義人である旦那さんに電話で断りを入れている。600万旦那さんに頼まれたと言われたって来店した奥さん。出金したら150円しか残らない「ご主人に確認します」って言って電話してる間に姿をくらました。⇒
— 窓口の泉鏡花 (@taberukochan) October 10, 2018
2時間ドラマの香りが漂ってきそうだ。
救急搬送されている最中救急隊員から意識確認された「名前は?」「鈴木輝一郎」「職業は?」「小説家」「わかりました──本部本部、患者、意識混濁してます」自著は死んでも持ち歩け同業者たちよ #ドクターに言われた衝撃的な言葉
— 鈴木輝一郎@「桶狭間の四人」絶賛発売中! (@kiichiros) April 1, 2016
救急搬送されながらも、少し心が傷ついているところに笑いと涙のドラマが感じられる。
ちょっとオドロキ。911事件での、飛行機が貿易センタービルに突っ込んだ時間も、なんと午前8時46分だって!?阪神大震災の発生時間5時46分、東北大地震の発生時間も14時46分だったじゃん!?みんな46分って、ただの偶然じゃないでしょ!?偶然?たまたま?おかしいでしょ、これ。
— ʞ ɐsɐɯ * (@PhotographyMASA) May 14, 2011
よく考えると、分は60しかないから、46分に発生する事件や事故の確率は1/60でしかないのだが、文字にすると「魔の46分」というドラマを感じてしまう。
【朗報】警察署長がオレオレ詐欺の現場を目撃 容疑者「おまえは何なんだ」 ⇒ 署長「警察だ」 ⇒ 容疑者しどろもどろで逮捕https://t.co/1K1XrWtvN8
— sakamobi (@sakamobi) April 20, 2018
>署長は斎藤容疑者に「おまえは何なんだ」と詰め寄られたが、「警察だ」と返すと、しどろもどろになり…
草 pic.twitter.com/XGVf9yWbGq
この事件の場合、登場人物3人は三者三様の驚きのドラマがあっただろう。
「詐欺の現場を見たかもしれない?」と思っていたら、
婆さんが銀行行くのに付き合ったのだけど、婆さんがATMでお金を引き出すのを後ろで待ってる僕を見る周りの目は、「老人を騙す詐欺の現場を目撃」と言わんばかり
— 吉田輝和 (@yoshidaterukazu) October 11, 2014
見間違いもあるけど、詐欺は本当に多いし、むしろ加害被害で関わったことない人の方が少ないくらいかもしれない。
だからかもしれないが、自意識過剰や被害妄想というドラマは誰にでも起こる。
次のなどは、ドラマと呼ぶには最も芸がない部類だが、目撃した方にとっては驚きのドラマだ。
詐欺じゃん!RT @r_a_b_b_i_t: QT @tim1134: 今日…某テレビ局の報道番組で、菅さん小沢さんの立ち会い演説の現場で、どちらを支持するか、フリップにシールを張っていくアンケート。スタッフが、勝手に小沢さんのを菅さんの方に、シールを張り変えていたのを目撃!
— 坂本淳@NoLimit (@AJStrix) September 8, 2010
いつかは訪れるのに、最も恐ろしいドラマがこれだ。
昨日まで元気だった配偶者が突然死んだ時に、どう感じるか。なんとも言えないリアリティがある。/朝起きたら、横にいる夫が突然死んでいた日の話(小谷みどり) https://t.co/Wig34iY1iU
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) October 11, 2018
読むと分かるが、当たり前の事実が二つある。
死はいつでも突然だということ、余命宣告されてる人でも突然だし、まして若ければ心の準備すらできていない。
もう一つは、前兆現象に気付いていても上手に対処することが難しいということ。
嫌なことから逃げるように早めに対処すると、評価を下げることにつながりやすいという強迫観念が働きやすく、逃げるタイミングを間違うと取り返しがつかなくなるというジレンマの狭間でもがくことになる。
ドラマは、いつでもどこででも起きている。