先日、心臓弁の置換手術で入院した母は無事退院し、一週間が経過した状態だが、入院時に病院にもらった書類を見て、改めて思ったことを書いてみたい。
病院内が禁煙なのは当然として、最近では総合病院では敷地内禁煙が当たり前になっている。
しかし、現在はそれだけではないのだ。
手術に当たっての事前説明で受け取っていた書類の中にこんなものがあった。
母を含めて、私の家族は誰もタバコを吸わないので、こんなことが書いてあったことを殊更に捉えなかったが、改めて考えるとこれは凄いというか、画期的なことだと思えてきた。
“喫煙者の手術を行わない”と言うことは、特殊なことなのか、それとも現在では一般的なことなのかをTwitterから拾ってみた。
日本だけでなく、世界も動いているようだ。
喫煙者や肥満患者は手術せず、英自治体の方針に物議 https://t.co/QnPKEiPuZE
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) November 1, 2017
こういうことがあったからだろうか?
[海外ニュース] 胚移植手術で喫煙者の肺を移植された男性、肺癌で1年後に死亡 ―― 英国: >病院側は、喫煙者を臓器提供者(ドナー)から除外する余地はないと主張している。 http://bit.ly/2WvqnA
— Gアンケート作成&自動ニュース作成G (@gvote) October 13, 2009
日本での流れを、時系列で拾ってみると、
あるデータによれば、手術前4週間禁煙すると術後の合併症が減少とされています。喫煙者の緊急手術はまったなしですが、待機手術はできるだけ4週間の禁煙を勧めています。RT @JSISH: 昔々、外科研修医のころは開腹手術前1週間くらい禁煙して、喀痰排出の練習してたっけ
— 本田 宏 (@honda_hiroshi) March 13, 2010
火曜日に手術の患者さんが今朝になり喫煙者だと発覚と連絡があったのだが...4週間延期しても絶対OKの保証はないしな http://bit.ly/a0KI86
— Hirota, K. (@bodyhacker) April 3, 2010
じゃあ見込みのない患者って何かといえば、末期がん患者と喫煙者だって。凄く納得いくスタンスだね。喫煙者はめっちゃがんばって最善の治療しても再発するからお前らは手術しないってはっきり言われるよ。
— SUGIMOTO Yoshiaki (@catzpaw) July 12, 2012
福井県済生会病院の手術を受ける患者さんへの禁煙のお願い。禁煙できなければ、場合により手術延期も。それだけリスクがあるということです。喫煙者をイジメる、阻害しているのでなく安全に手術を受けてもらうためです。https://t.co/j6oefFWeW7
— 稲本望 (@nosmokerider) November 2, 2015
昔、頚椎の手術を早くしないと、いつ神経が圧迫されて呼吸停止かもって言っといて、いざ翌週に手術の承諾したら喫煙者は手術しない主義だからって、医師がいたのも事実…(-_-;) https://t.co/oprbLs1xhB
— ぽん太@野良 (@ponta_31) May 11, 2018
重喫煙者が全身麻酔手術を受ける時、術前の検査で呼吸機能が悪いことがわかり、長時間手術に耐えられないと判断されることがある
— 武矢けいゆう@外科医の視点 (@keiyou30) June 6, 2018
癌の手術では、短時間の「控えめな手術」にせざるをえない
それでも、術後肺炎など呼吸器合併症を起こし、死のリスクは免れない
喫煙者は、手術において圧倒的に不利です
多くの医療機関で麻酔科の先生は術前の外来で喫煙者には手術する前に禁煙するようお願いしています。また禁煙できなければ手術を行わない、と宣言している医療機関もあります。それほど術中・術後において喫煙はリスクなのです。肺炎、術後感染症、創傷治癒の遅延。喫煙者自身が被害をうける。
— 稲本望 (@nosmokerider) August 15, 2016
喫煙者は、タバコの値段も上がったことだし、本気で禁煙を考える時期に来てる。
そして、それなりの病院では、喫煙者の手術を行わないというのは当たり前だと思ったほうが良い。
ここでやめれる人とやめれない人は、残りの人生で大きく差が付くだろう!