東日本大震災で福島原発が被災したことで首都圏では計画停電や節電を余儀なくされ、日本人のエネルギー意識を変える大きなきっかけになったはずだが、今現在の日本がどういう状態なのかは分かるようで分かりにくい。
そう思ってるところに、次のような記事が出ていた。
この記事のタイトルから想像すると環境意識が大前提にあるかと思っていたが、そうではなくコスト意識の結果のようだ。
2019年の段階で石炭火力の発電コストは1kw/hあたりで11円、対して太陽光は4円と算出している。ちなみに風力は4.1円、原子力は15.5円だ。
記事を読めば分かるが、石炭よりコストが高い原発の運命も同じようだ。
日常生活に必要なレベルでは自動車レベルまでは蓄電としてのバッテリーシステムは充実しているが、それ以上の規模になると電力はまだまだ貯めれないエネルギーなので電力会社に依存しなければいけないし、まだまだ環境に優しくない燃料を使わざるを得ないが、もし大電力を蓄電できるシステムができれば電気は電力会社に依存しない自然エネルギーでの地産地消の発電システムができてもおかしくないと期待している。
現在実用化されてる最も役に立つ蓄電システムはリチウムイオン電池で、リチウムイオンの蓄電システムでは電気自動車のテスラがダントツに進化している。
もう3年経つが、テスラがなぜダントツに抜きん出ているかをブログに書いたことがある。
これ以降、蓄電システムに関しては次世代を予感させるシステムはまだ出て来てないが、そろそろ出て来てくれないと人類の未来は少々暗くなりそうな気がしてくる。
小学生の頃、地球の石油は後30年で枯渇すると科学雑誌に書かれていたことを覚えている、その後オートバイが好きになり夢中になったが石油が枯渇する前にはガソリン代は異常に高騰するんだろうなと恐れていた。
1リットルあたりいくらまでだったら許容範囲に収まるだろうかと考えていると暗い気持ちになっていたことと、現在のエネルギー事情は似ている気がする。
最初に石油が枯渇するまで30年と本で読んでからすでに30年以上が過ぎてるが一向に枯渇の話が具体的にならないということは埋蔵量はかなり余裕があるかもしれないが、化石燃料使用による地球環境の変化で地上の生き物は追い込まれている。
早くリチウムイオン電池に代わるバッテリーシステムの登場を期待したい。
時々話に聞く全個体電池は発想が陳腐なのでおそらく期待できないような気がする。
次世代の蓄電システムにはイノベーションが不可欠なはずなので、残念ながら日本発にはならないだろう。