違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

漏れた水の行方

『誤送金の4630万円をネットカジノでスってしまったので返せません』という事件もおもしろそうだが、今朝の話題で一番気になったのは大規模漏水という見出し。

 

愛知 取水施設で大規模漏水 自動車関連など事業所 給水停止へ   NHK news 2022年5月18日

愛知県によりますと、17日未明、愛知県豊田市にある矢作川から水を引き込む県の工業用水の取水施設で大規模な漏水が起こり、仮設のポンプを設置するなどして対応に当たってきましたが、18日午前4時45分ごろにはまったく取水ができなりました。

 

土地勘が全くないのでピンとこないが、こういう時に役立つのが土地勘のある方のツイートだ。

 

 

 

この方のツイートには、現場の明治用水頭首工のいわれや由来を記した看板の写真も載せられていた。

 

 

 

 

報道では堰の手前に穴が開き下流域に流れたというものもあるが、

 

 

 

この漏水事件の謎は水がどこに行ったかだ。

 

下流域に増水等の痕跡がないということは、地表を移動したのではなく地下を移動してるか、地下や地中のどこかに溜まっているかとなるだろうか。

 

 

これまでは問題なかったのに、最近になって問題が発生したというのが気になるところだ。

 

 

一方で、大規模漏水という言われ方ではなく、水が貯まらないダムというのもある。

 

 

 

1979年度に事業着手した大蘇ダムは、2005年に完成したものの、試験湛水でダム湖の地盤からの水漏れが確認され、2013年度から漏水対策工事が進められてきました。総事業費は当初の130億円から720億6千万円に膨らみました。

対策工事が終わり、今年2020年4月に供用が開始されましたが、今も漏水量が国の想定を大きく上回っていることが明らかになりました。もともと地盤がダム建設に不適だったことに加え、農水省が漏水の事実を隠し、関係自治体や農家に説明をしないために問題が一層深刻になっています。

https://yamba-net.org/53789/

 

大蘇ダムの漏水はいまだに原因不明で続いているが、漏れた水による悪影響が出てるとは報じられてない。

 

 

愛知県の場合も、熊本県の場合も目下の懸念は必要な水が使えなくなるということだが、個人的には漏れた水の行方だ。

 

昔から治水利水は重要な国家事業だし、命のためにも必要だが、ありがたさは年々薄れ、むしろ大雨や台風などでの水害を恐れることの方が増えてるようにも感じる。

 

 

<余談>

 

漏れた水の謎を追いかけてると、首相官邸のpdfに出会した。

 

治水利水が国家事業だという証だろう。

 

首相官邸のホームページには『地下水の基礎的事項 〜初めて地下水に関わる方へ〜』が載っている、そのリンクが下記。

 

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/mizu_junkan/tikasui_management/pdf/siryou4-1.pdf