女優とシェフの不倫に女優の夫が絡み三つ巴の闘争が起きている。
当初は一方的な被害者に思われていた女優の夫にもツッコミどころが満載だからだ。
三つ巴と書いたが実際には二対一、一は女優の夫。
昭和だったらともかく現代では男女の恋愛(あくまでも恋愛であって損得勘定の介入は最低限として)は、基本的には女性に主導権がある。
女性が嫌だったら絶対に成立しないからだ。
だからついつい女性を中心とした構図を設定しがちで、今回だと中心にいるのは女優と見てしまう。
もちろん週刊誌的ワイドショー的な価値が生じたのは女優のネームバリューのせいだが、脇を飾る男性陣もクセは強めで世間のゲス心を刺激するには十分だったから話題が継続する。
その都度何らかの新ネタが加わることも飽きさせない展開だが、世間は不倫をする悪者が追い詰められることを期待し、週刊誌やワイドショーもその路線で展開されていたように感じられていたが、ここに来て女優の夫のヤバい側面がクローズアップされ始めた。
そうなると、不倫をしている女優とシェフが恋愛をしてるということに加えて、悪者から逃げるという緊急避難や愛想が尽きるという側面も見え始める。
登場人物三人はいずれも一般人とは言えず、世間への露出を飯のタネにしてる人物。
ドラマや小説の中には、そんな設定成り立つか?、と思わされるような場合がよくあるが、今回の事件はそれ以上なのに現実であり、かつ殺された人がいるような事件ではないので、鑑賞する側も心を痛めることがない。
登場人物が全員おかしい人というドラマや小説に客は大して感情移入しないが、それが現実だと知ると珍獣ショーというエンタメになるのだろう。
今回の事件、登場人物は全員おかしいという視点で見ると楽しめそうだ。