ラジオをBGMにしてプログラミングで遊んでいた、いや遊び以前のもがきや足掻きと言った方が相応しいレベル。
少々ため息が出そうな雰囲気が漂っていて、自分の低レベルが無能に思えてる時に、ラジオから『愚鈍』という声が聞こえたような気がして、『俺のことか?』とハッとした。
ラジオに耳を澄ますと、ゲストで出ていた女優との対話が行われていて、好きなものの話をしていて、その女優がうどんの話をしていた。
うどんがぐどんと聞こえていたのだ。
愚鈍なんて日常会話に出ることはほとんどないのに、そう聞こえたと思い込むと、辻褄が合いそうな文脈を勝手に作り上げようとするのが人間なんだなと思って、きっと世間ではちょっとした聞き間違いや思い違いで人間関係に悲劇や喜劇が少なからず起きてるだろうなと思えた。
ちなみに、『聞き間違い』『事件』で検索するとこの事件が出てきた。
この事件は知っていたが、改めて確認すると聞き間違いで起きていたのだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本人留学生射殺事件
1992年10月17日夜、被害者はAの運転する車に乗り2人でハロウィンパーティーへと出掛けた。この際被害者は映画『サタデー・ナイト・フィーバー』で主役を務めたジョン・トラボルタの衣装を模して借り物のタキシード、黒のパンツ、シワのついた白いシャツを着ていた。同行していたAは事件の数日前にプールへ飛び込んだ際に首を痛めギプス包帯を巻いていた事から、ショーツとテニスシューズを組み合わせ、頭や手足に包帯等を巻きつける事で交通事故の被害者を模した格好に仮装していた。
しかしAが会場周辺の地理に不慣れであったことから訪問先の家を間違え、ロドニー・ピアーズ(当時30歳)一家の住む家へと辿り着いた。2人はそれに気づかないまま玄関のベルを鳴らし、勝手口で応対したピアーズの妻は玄関先の2人を見つけるとすぐさまドアを閉め、夫に銃を持ってくるよう要求した[。
それに応じてピアーズは寝室からレーザースコープ付きのスミス&ウェッソン社製.44マグナム拳銃を持ち出し勝手口へと向かい、2人に向け構え、「フリーズ(Freeze 日本語で「動くな」の意)」と警告した。
だが被害者はピアーズに対し「パーティーに来たんです(We're here for the party.)」と説明しながら車庫の中に入り勝手口に近づいた。
この行為からAはフリーズを「プリーズ(Please 日本語で「こっちへ来い」という意で使われる時がある)」と聞き間違えたともみられる。
ピアーズは発砲し、弾丸は被害者の左肺を貫いた。救急車が呼ばれたが、被害者は出血多量により搬送中に死亡した。
聞き間違いで起きるのが喜劇ならば笑い話で済むが、悲劇の方が似合ってしまうのは恐ろしい。
わたしはラジオから聞こえてきたから、自分のことではないのに自分のことを言われたように感じた、もちろん冗談レベルの話だが。
しかし、悩みを抱えたり、落ち込んでいる時に、街ですれ違いざまにそういう単語が聞こえ、その時にたまたま目があってしまったら、おそらく事件はいとも容易く起きるだろう。
聞き間違いには気をつけよう。