行きたい店が行列のできる店ならば、行列に並ばなければいけない。
ほとんどの場合並ぶ時間は掛かっても店に入ることができるが、自分の順番が回ってくる前にお目当ての商品が売り切れるということはある。
このように人気店あるいは人気商品を巡っては、客同士が競争するが、こういう現象は世にたくさん存在する店や商売のごく一部で、こういう店や商売はブルーオーシャンと呼ばれる。
ブルーオーシャンには二つある。
一つは、ライバルがいない、もしくは少ない、という場合。
もう一つは、ライバルは多いのだが差別化ができている。
逆に言うと、世にたくさんあるビジネスや商売は、お客がいない、お客が少ない、ということで悩み、その原因はライバルとの差別化できないからという場合と、それ以前に存在を認知されないからという場合がある。
ライバルが多すぎるために客が回ってこない状態はレッドオーシャンと呼ばれる。
現代の行列のできる店は、逆レッドオーシャンという不思議な現象でもあるのだ。
最近では人脈というワードは死語になったようだが、あらゆるビジネスで人間関係が起死回生の逆転満塁ホームランに繋がることはある。
しかし、そんな人間関係は作ろうとしても作れないから人脈は死語になった。
それは、人脈を求めての異業種交流会や会員制の人間関係市場が一方通行のレッドオーシャン市場になったことを意味してる。
双方向で望むような人間関係が成立することはほとんどなく、成立したかに見えたらバーターばかりで、結局体力が弱い方が吸い取られるだけで終わる。
この吸い取られる関係は、コンサルと依頼者の関係性とも共通するし、ブラック企業とその従業員の関係でもある
コンサルとの接点は、人脈だと思ってる相手からの紹介で生まれたりする。
全てはブルーオーシャンを求める気持ちが招くのだ。