今ではすっかりお茶の間の有名人になった林修先生だが、有名になったきっかけは、世間的には無名の一般人だった2010年の『いつやるの?』『今でしょう』の予備校のCMでの発言だ。
諺でもある『思い立ったが吉日』の言い換えという意味では特別なことは言ってないが、2010年当時には特別感があった。
ビジネスの場でも即断即決は重要なキーワードになっているが、それは決断できない人が多いからでもある。
早いことや速いことに価値を感じるのは発展途上の宿命だ、だからこその日進月歩だ。
自然災害の中でも豪雨被害などは、豪雨だから即避難とはならない、予報が豪雨というだけではなおさらだ。
一定時間の経過後に判断が問われることが多い。
『今でしょ』はいつなのか?
熱中症には水分補給が有効なことは誰でも知っている。
意識高い人はマイボトルを携行し10分〜15分に一口だけ飲む、決してゴクゴクとは飲まない。
それは、喉の渇きを自覚する前が『今でしょ』と知ってるからだ。
人生には折りに触れ様々な『今でしょ』がある。
水分補給のように頻繁にタイミングが訪れるようなものもあれば、それこそ一生に一度というものまで様々だ。
『今でしょ』があれば当然『今じゃないでしょ』もあって不思議はない。
『今じゃないでしょ』の中には、自分で判断したわけではなく、仕方なく残念ながら余儀なくされたという場合もある。
事故などにまつわる話では、運悪くタイミングを逃したかに見えたことで、命拾いをするという話がある。
乗り損なった交通機関で事故が発生し死傷者多数など。
『思い立ったが吉日』は有名だが、その反対の意味を持つ『物には時節』は知名度は低い。
『物には時節』は決断を遅らせろという意味ではない。
タイミングが大事で、そのタイミング以外は早くても遅くてもダメという意味だ。
『今でしょう』の見極めには、『今じゃないでしょう』の適切な積み重ねが必要になるのだ。