デジタルの進化と普及でデジタル上のサービスのオンデマンド化が進んだ。
デジタルネイティブな若者にはオンデマンドではない仕組みやサービスはピンと来ない人もいるだろう。
自分がしたい時にできる仕組みがオンデマンド。
イメージしやすいのはネット動画を自分が見たいタイミングで見たり止めたり再び見たりを選択できること。
このオンデマンドの反対語はオンプレミスで、広い意味で管理されてるものに従うことを意味する。
動画で言うならテレビや映画館で見る映画のように、あらかじめ組まれたスケジュールに従って見ることしかできないのがオンプレミス。
オンデマンドの良さは自由度の高さにあるが、オンプレミスが当たり前で育った世代には『これから見るぞ』『これから始まるぞ』というワクワクは薄らいだような気がする人も多いだろう。
この感覚は集中力の持続時間にも影響してるように感じる。
今でしょと今じゃなくても良い(=いつでも良い)の違いでもあるだろう。
オンデマンドの方が便利だし合理的ではあるが、それだけではないトレードオフが確実に生じてるのだ。
このトレードオフに注意しなければいけないものとしてはソロ活もある。
ソロ活なんて言い方が出るまではおひとり様なんて言い方をされていた。
初期のオタクのように変わり者扱いから始まったが、ストレス回避という観点からは独りで行動することがストレスでさえなければ精神衛生上はベストだと、分かる人は気づいて行った。
そんな分かる人も二種類に分かれる。
マナーや公序良俗が分かる人と分からない人。
現代は、一人だからといってもどこで何に見られているか分からない。
見られるということは、それだけで情報やデータの一部として取り込まれることを意味する。
やったことが重大であればその情報やデータは強力に検索される。
一人だから誰も見てないなんて思ったら大間違いで、ソロ活は思ってる以上に注目されている。
便利で合理的なものにはトレードオフという落とし穴があることは忘れてはいけない。