試験で『太陽系の惑星の名前』を問われたら、2006年までは太陽から最も遠い9番目の惑星として冥王星を忘れてはいけなかった。
しかし、2007年以降冥王星は太陽系の惑星からは外され、太陽系の惑星は8つになった。
理由は、冥王星が小さいからで、そのサイズが月より小さいから。
合理的な理由に感じられるようで、wikipediaを見ると天文界の権力闘争があったことが感じられる。
このことに限らず、正解が後に変化するということは珍しくない。
学問的なことでそのような変化が起きる場合の多くは、定義が変化するからという場合が多い。
そして、ではなぜ定義が変化したかというと、数学的に説明できないことは権力や気分で変えられているのだ。
定義に数学が絡んでいれば間違いに対する訂正がない限り変化することはない。
しかし、正しい知識として最初に覚えたことが理由はどうであれ後に本当の正解はこうだったと変更されても、深く刻まれた記憶は残り続ける。
そんなことを思いながら、ChatGPTのことを思った。
ご存知のようにChatGPTはネット検索から答えを作り上げている、そしてその網羅する内容からは最新のデータは抜け落ちている。
その辺のことをChatGPTはどこまで自覚できてるのだろうかと質問してみた。
〜〜質問〜〜
ChatGPTへの質問は文言が同じならば質問者が誰であっても回答は同じですか?
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〜〜回答〜〜
はい、一般的には同じ文言の質問に対して、同じまたは非常に類似の回答を提供します。質問者が異なっても、同じ質問に対して同じ情報や説明が提供されることが多いです。ただし、質問の文脈や追加情報に基づいて、微妙な違いが回答に影響を与えることもあります。また、質問に対する最適な回答は、知識のカットオフ日やその他の要因によって変化する可能性があります。
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同じ文言での質問でも質問の時期が年単位で違えば、ChatGPTがネット検索でカバーする内容のリニューアルも進むことになるので、回答が変化するかも知れないことは自覚できてるようだ。
〜〜追加の質問〜〜
ということは、質問する時期やタイミングで回答が変わる可能性があると理解して良いですか?
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〜〜回答〜〜
はい、質問のタイミングや文脈によって回答が異なる可能性があります。特定の情報や出来事が知識カットオフ日以降に発生した場合、それが回答に影響を与えることがあります。また、質問の文脈や追加情報が提供された場合、それに応じて回答がカスタマイズされることもあります。したがって、質問をする際には、できるだけ具体的な情報や文脈を提供することが、より正確な回答を得るために役立つことがあります。
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ついつい先入観では、正解は動かざること山の如しと思いたくなるが、長い年月の中では山すら姿を変える。
数学的に証明されてるようなことでなければむしろ変化する方が当たり前。
生き方や処世術なんて、もし正解があるとしても絶えずコロコロと変化し続けているはず。
しかし、人間は最初に覚えたことに振り回されるのだ。