人生はしばしば旅に例えられる。
出発地点としての今の状態から、目的地としての実現したい未来を描きながら設定する。
実現したい未来のためには途中のルートや道筋のイメージが不可欠。
目的地や目標に向かうということは、どんな道を選ぶかということでもある。
だから旅をイメージしやすくなる。
旅には、目的地が先にあるとは限らない。
出発地点と最初に通りたい道を定めた先は、その時々の気の向く方向に進むというやり方もある。
歴史の時系列で言うと、道を歩くしかできない場合のルート選びから、船を使っての水上ルート、そして鉄道、その後自動車の普及と続くが、どれを使っても道選びは重要なテーマだ。
道選びの意識が薄らいで来たのは高速道路や飛行機の普及からだろう。
目標や目的地まであっという間の一直線をイメージする人も少なくないのが現代だし、そもそもナビを使って道選びをしない人は多数派だろう。
旅行の際に道やルートを選んでいるという意識が強い人は、今や少数派になっているはず。
目的地までの到着が早いとか遅いに関係なく、気持ち良さそうという理由で道を選べてる人はきっと人生を楽しめているはず。