そう言えば、昔はオピニオンリーダーと呼ばれる人種がいたなと思い出した。
活躍のステージは新聞雑誌テレビやラジオで、無名から有名へ一気に変化するような人たち。
多くの場合紙媒体から誕生してたような気がする。
少なくともバカでは務まらない役回りで弁が立つことも重要だった。
オピニオンリーダーとして抜きん出るとその後評論家や作家やプロデューサー的存在やアーティスト的な存在になったりしていた、基本昭和から平成初期の話。
これって今で言うところのインフルエンサーなのだろう。
最近ではオピニオンリーダーなんて呼び方まったく聞かなくなった。
これってインターネットの影響と言うよりもSNSの影響だと感じる。
オピニオンリーダーという言い方は結局日常用語としては定着できなかったのだろう。
Twitterを検索すると、オピニオンリーダーは死語と指摘する声は2010年ごろから増えていた。
オピニオンリーダーというワードが生きてた頃は、素人に務まる役目ではなく、一定の条件をクリアしてマスコミに登場できた者にだけ与えられた役割だった。
読者や視聴者に支持されていたからというわけではなかったが、人選のカラクリは大衆には見えないのでそんなもんだろうと世間に通用する存在になることができていた。
それに対してインフルエンサーは、誤解や勘違いであっても大衆に支持されるから存在感を得るという存在だ、そういう意味ではSNSを抜きにはインフルエンサーは存在できなかったはず。
オピニオンリーダーが存在していた時代の大衆は、情報的には生息域が狭かった。
だから結果的に多くに人にオピニオンリーダーの意見や考えは届いた、しかしインフルエンサーの時代では情報過多なので、情報に関する生息域はとてつもなく広がっているのでバズったとしても狭い範囲にしか届かない。
オピニオンリーダーが死語だなと思ったら、時代の変化が感じられた。