間違ってることをしたら、『それは間違ってるよ』と教えてくれる人はありがたい存在だ。
一方で、特に間違ったことをしてるわけではないのに『こっちの方が良いよ』という人がいる、時には『その選択は間違ってるよ』とまで言い切る場合も少なくない。
良いアドバイスと迷惑なおせっかいは紙一重なのだ。
さらに、迷惑なおせっかいの中にはとんでもない悪への誘いもある。
ハッキリと言い切ること、断定的に言い切ることは自信を演出するためには重要とされる。
それができなければ上手く行くはずのプレゼンや説得も上手く行かないと言われる。
この手法は今では日常に溢れ、本当はよく知らないのに自信満々に断定的に言い切る人は巷に溢れ、中にはよく知らないどころかウソだと知っていても自信満々に言い切る人も増えている、詐欺が流行するはずだ。
しかし、本当の世の中には断定的に言い切れることはそう多くはない。
判断材料は正確でかつ豊富でも天気予報が外れることがあるのを見るとよく分かる。
断定的に言い切る場合は、ことばが短いというのが特徴。
短ければ短いほど断定度は高い。
ドラマでは、バカな刑事やバカな上司など嫌な奴が多用する。
情報化時代になって増えたのは、断定的に言い切る情報だ。
デジタルが0と1の組み合わせということも影響してるのかもしれない。
知りたいことのほとんどは、本当は曖昧でファジーな存在なのに、ズバリの正解を断定的に求めたいという思いを誰もが持っているからだろう。
つまり近道を求めるのだ。
しかし、そんな時ほど急がば回れを思い出そう。
たぶん世の中は思ってるほど単純明快な正解が存在してるわけではない。