違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

言葉がどんどん変わってる?

2021年に最も売れた本の一つが『スマホ脳』。

 

 

 

この本は、スマホが人間にとって悪影響を及ぼすと書かれてるのだが、その論点はスマホ中心のライフスタイルや生活習慣が、人間が古来受け継いでいるDNAや遺伝など自分自身の内側にインプットされてる性質と違い過ぎているという点にある。

 

だからこそ、もしスマホの使い過ぎや依存が原因で心身に不調を来しているならば、DNAや遺伝子の要求を優先させた方が良いという話。

 

つまり、古いものを蔑ろにするなという話だが、今読んでる本は良く似てるようでいて、古いものに縛られぬなと主張してるようだ。

 

まだ読み始めたばかりだがこの本。

 

『インターネットは言葉をどう変えたか』 グレッチェン・マカロック



欧米圏の言語について書かれているのだが、ちょっと読んだだけで日本語にも全く当てはまっているなと感じられる。

 

いつの時代も新社会人は異質な人種のように表現されていたのだが、いつの頃からか社会に出てからも客であろうと取引先であろうと上司であろうとタメ口で話ような社会人は少しずつ増えていた。

 

そして、そのことを世間は嘆かわしいことのように扱っていたし、わたし自身もそう感じていた。

 

しかし、そういう不毛の対立で捉えるよりも、不可避な必然が起きているのかもしれないのだ。

 

本にはこういう図がある。

 

 

 

本来は格式ばった講演やスピーチの場でも、TEDのように身振り手振りを交えてざっくばらんに、自分の言葉で率直に語るような場合は、そのスタイルや使う言葉はカジュアルになり、そういう話には惜しみない拍手が贈られる。

 

きっと、言葉以上に話が伝わるからだろう。

 

 

深く考えたことはなかったし、SNSのせいだろうくらいにしか思ってなかったが、私たちの言葉遣いは大きく変貌を遂げてる真っ最中なのだ。

 

その言葉遣いはマナーに反してるとか、その言葉遣いは辞書には載ってないという反応をすることは、それこそが時代に乗り遅れてることの証なのかもしれないのだ。

 

伝えてる内容や意味と、言葉遣いは天秤にかける筋合いのものではなくなる方向に向かっているのかもしれない。

 

この本をもっと読み進めるとどうなるかは不明だが、新鮮な印象を受けている。