違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

時代の変化が生み出すブラック企業

実にたくさんのスマホやタブレットのアプリがある。
 
そんな数々のアプリを見ていて疑問に思う事がある。
 
スケジュール管理やtodo系のアプリがすごく多いことだ。
 
すごく忙しい人が多いってことなんだろう。
 
すごく忙しい人のライフスタイルを想像してみると、ブラック企業で働いてる姿が浮かぶ。
 
もちろん好きで忙しくやってる会社経営者や個人事業主は、楽しみながら
 
やれてるかもしれないので悪い事ばかりではないだろう。
 
忙しい人がこなしてる業務は、IT化が普及する前だったら複数の人が、もう少し時間をかけながら処理していたはずだ。
 
資本主義は、経済成長を目指すが、現在は成長してない。
 
 
 
経済成長しないこととIT化の普及は時期を同じくしている1990年代後半だ。
 
この時期以降、業務の効率化が進み始めるが、経済成長はしなくなる。
 
経済成長するとかしないは、日本という国家単位での見方である。
 
個々の企業では、成長しようとしたら最初は売上を上げようとする。
 
しかし売上を上げ続けることは困難になり、利益を上げる事が目的になる。
 
利益を上げることが目的になると経費を下げることが有効になる。
 
2000年代に入ってから、コスト削減という大きなテーマが出現した。
 
従来のコスト削減は、ケチと同義だったので堂々と口にする事を恥ずかしいと考える経営者もいたが、削減されたコストは利益だと理解された。
 
コスト削減で、会社を維持、持続させた企業が次の段階に入った。
 
それがブラック企業ではないかと思っている。
 
コスト削減の領域を、勤務体制にも及ぼし過度な重労働を強いる、
 
と言っても肉体的にというより精神的に。

心が病むと、体もおかしくなる。
 
そんな過度な労働を可能にしたのは、IT化の皮肉な側面である。
 
IT化は、多くの点で生活を便利で豊かにしているのに。
 
心を病んだ人が増え続ける状態が良いわけがない。
 
ブラック企業で働いてるのに、そこがブラックだと気付かない社畜も多い。
 
ブラック企業をWikipedia で見ると、こんなに出てくる。
 
ここに書いてある事を見てると、発端は個々の企業のモラル意識の低い経営者だろうが、モラル意識の低い経営者を焚きつけるコンサルタントやそんなコンサルタントとつるんでる政治家や官僚がいるのではと感じるのは私一人ではないだろう。
 
良い状態ではない以上、持続可能性は低いはず。
 

  

そろそろ次の時代が、動き出す予感がする。