現在の常識の一つとされていることに、『3組に1組の割合で離婚する』というのがある。
それを裏付けるように、2016年の婚姻件数が62万1000件であり、離婚件数が21万7000件だった。
これが2018年になると、婚姻件数が59万件、離婚件数が20万7000件となっている。
上記のグラフや数字の出典は、厚生労働省の人口動態調査の結果の概要から引用。
グラフで見ると、婚姻件数は緩やかな下降を描き、離婚件数は2002年に29万件をピークに緩やかな下降線を描いているが、婚姻件数に対する離婚件数の割合で見ると離婚率は上昇してるように見える。
では、離婚に至るまでの結婚の継続期間に関してはデータがあるのだろうかと調べてみたが、私が望んでいるようなものは探せなかった。
その代わりにおもしろいものがあった。
このグラフは、下記のサイトから引用。
https://toyokeizai.net/articles/-/271412
結婚や離婚をのデータを日本全体の結果として見てると気付かないが、傾向は似ていても結果は地域によって違うことが見えてくる。
上記のサイトには次のようなデータをマップ化したものがあった。
婚姻の持続率が高いのは都市部で、持続率が低い地域は過疎化に晒されている地方だと分かる。
このマップを見て、すぐに思い当たることがあった。
こんな時、私はTwitterを検索して私よりも上手に私の考えを代弁してくれるようなツイートを探す癖がある。
女の男が嫌い理由
— さくらさく🍤✂️🏳️🌈🌷🦄🧷🔫 (@rq_p6) July 11, 2019
=男尊女卑、セクハラ、暴力、臭い、風俗、ストーキング、痴漢、DV等など
男の女が嫌い理由
=相手にしてくれないから
上下関係至上主義→男尊女卑→セクハラ→モラハラ→DV
— コウ (@freesia_frag) July 5, 2019
これら全てが地続きだということを理解できない人が多すぎる。
人間関係を上下にしか見れない人はすでに予備軍。
離婚の理由の一部に過ぎないだろうが、日本ではまだまだ男尊女卑が根強く残っていると日々感じている。
表面的な男尊女卑は減っていても、深層心理には根強く残っていると、その気持ちの行き場がパワハラに移って行きやすいだろう。
ざっくりと言って10年くらい前から、電車等で痴漢冤罪に巻き込まれることを恐れる男性が急速に増えたが、この現象は痴漢に我慢しなくなった女性が増えたのか、痴漢そのものが増えているのかが疑問だったが、今日のブログを書きながら痴漢そのものが増えているんだろうなと思えてきた。
こんなツイートがあった。
男性側の視点があるのが新鮮、これまで加害者の心理がわからなかったから。
— ラブリー@news from nowhere (@1ovelynews) May 27, 2019
痴漢というのは性欲などとは関係なく、支配欲、パワハラ、男尊女卑が理由であるということがはっきりわかった。
そして加害者は「訴えそうにない人」を選んでやる。
だからみんなが訴えればいい。https://t.co/sGzzXGx2ki
男尊女卑の考えの持ち主が、表舞台から減り地下に潜りだしている。
動機が不明な犯罪が増えているが、大元に男尊女卑があり、そこから派生する多様なハラスメントや被害妄想に取り憑かれてしまっていると考えるとなんとなく納得できる気がする。
男尊女卑の考えの持ち主に警戒しなければいけないが、それとともに自分の心の中で完全にゼロになっていない男尊女卑の気持ちに注意しなければいけない。
あからさまな男尊女卑は論外としても、警戒すべきは「男なんだから」や「女に負けてどうする」などのような日常に溢れてる気持ちなのかもしれない。