違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

昭和が終わった日

長嶋茂雄さんが亡くなられて一週間、徐々に話題もフェードアウトするだろう。

 

 

わたしには選手としての長嶋茂雄さんのリアルタイムでの記憶はないが、マンガやアニメではある。

 

昭和に野球に打ち込んだ人の多くが長嶋茂雄になりたかったはずだが、そしてそのために努力をした人も多かっただろうが、結局長嶋茂雄さん一人だけしか長嶋茂雄にはなれなかった。

 

令和では大谷翔平さんを目指す人が多いだろうが、結果は長嶋茂雄さんと同じだろう。

 

長嶋茂雄さんにせよ大谷翔平さんにせよ、誰かに憧れたり誰かを目標にしたという話はほぼ聞くことがない。

 

誰かに憧れるなんていうことは子供の頃にはあったかもしれないが、自我が確立してからは無かったはず、いたとすればせいぜいライバルだ。

 

今更ながらWBCの決勝前に大谷翔平さんが選手を前にして『憧れるのをやめましょう』と言ったことが思い出される。

 

この話には裏話があり、侍ジャパンの周東佑京(ソフトバンク)が試合前にメジャー選手のサインボールを欲しがり、大谷翔平さんの当時の通訳だった水原一平さんがサインボールを2ダースほど準備しロッカールームで配っていたらしいのだ。

 

 

『憧れるのをやめましょう』の裏には、憧れてるようでは勝てないぞという思いが込められていたのだ。

 

 

もし憧れの人がいるならば(それが異性なら話は変わるが)、その人を超えることはないのだ。

 

長嶋茂雄さんが現役の時代では、記録でははるかに圧倒していた王貞治さんに対して記憶の長嶋と世間が呼びNo.1は長嶋茂雄で王貞治はNo.2だったのが昭和だったのだ。

 

 

そんな昭和が終わったのだ。