違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

【再発見】トレードオフと『365歩のマーチ』の関係!

あちらを立てればこちらが立たない、そんな関係をトレードオフと呼ぶことが定着して久しい。

 

トレードオフになる関係下では「共存」が成立しないし、時には敵対するだろう。

 

トレードオフという言葉は、少し残酷なにおいが漂わせることが多い。

 

 

 

 

 

トレードオフということばは、当てはまりさえすれば何にでも使えることばだが、今日は"パーソナライズ"との関係で捉えてみたい。

 

インターネットが普及し、ネット通販が日常に定着すると、ユーザー個々に合わせたパーソナライズが浸透し始め、受け身で情報に接していると自分の趣味嗜好に近いものばかりに囲まれてしまうということが起きる。

 

そのことにより視野が限定され狭くなることをフィルターバブルと呼び、注意点とされるようになった。

 

 

そんな中で生まれたのがニュースをパーソナライズしない「スマートニュース」で、私も愛用している。

 

SmartNewsのニュース選定のアルゴリズムってどうなってるの? 裏側を聞いてきた  2015/4/14  

現時点ではユーザー個別に最適化した情報を配信するようなパーソナライズは行っていません。

 

対象ユーザーは全世界、モバイル端末を持つすべての人なので、ペルソナ設計はあまりしていませんが、ユーザーのアクセス行動はウォッチしています。

 

だから、私がスマートニュースで目にする見出しは、私にパーソナライズされてるわけではないはずなのだ。

 

しかし、今の日本ではクルマやオートバイは不人気商品にも関わらずスマートニュースのトップにクルマやオートバイの話題が出ていると以前大好きだった私にパーソナライズされているのかなと思うことがある。

 

 

余談

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私にとってはオートバイはバイクと呼ぶ方がピンとくるのだが、最近はバイクというと自転車を意味するようになったので、オートバイと使っているが少し違和感がある。

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しかしスマートニュースの看板に偽りがないのであれば、クルマやオートバイがトップに来るということは、それなりに読まれているからのはずだ。

 

取り上げられてる車種は、決して現代の売れ筋ではないものも多いので、読んでる人も読むだけなのだと思う。

 

そして、読むと分かるが、昔クルマやオートバイに夢中だった人に向けて書かれているように感じられることが多い。

 

ノスタルジーや郷愁を誘うというマーケットが存在し成立してるんだなと感じるが、文章は昔は良かったという懐かしむような類ではない。

 

そう言えばこの傾向は音楽にはもっと当てはまるかもしれない。

 

 

何が言いたいかと言うと、生きるということは、失った時間とトレードオフの関係なのかもということ。

 

現代では、未来のために今があると考える事が多いが、心の中に確実に存在しているのは過去で、未来に向かうためにそんな過去を無理矢理振り払ってる人達が大勢いるのかもしれない。

 

そんな振り払われた気持ちをすくい取るマーケットや市場が世間にはあるはずだ。

 

 

トレードオフについて考えるとビジネスライクになりがちだが、分かりづらい関係性を考えるときには思わぬことに気付くことがある。

 

正反対のようでいて密接に関係する「絶対性と相対性」や「自分と世間」のようなものを同時に捉えようとする場合に役立つことが多い。

 

 

量や時間や予算など、限られた数字の範囲のやり繰りにもトレードオフは付き物だが、量を質に置き換えることが可能であればトレードオフに盲点が生じ、決して量に囚われる必要がないことに気付ける。

 

 

良いことづくめのように思われていることでも、世の中はそう単純ではない。

 

 

トレードオフは目に見えない形で発生するものだとすると、自分自身の短所やマイナスをゼロにしようとしても無駄な努力に終わるかもしれない。

 

それよりも、長所を伸ばすことのほうが取り組みとしては良さそうな気がする。

 

そして、長所を伸ばしてるつもりでも、トレードオフとして、短所も発生してると考えたほうが良いだろう。

 

なんか上手くいかないなと思う時は、裏で発生しているトレードオフの影響を受けているかもしれない。

 

そう考えると、365歩のマーチが身に沁みる。

 

一日一歩

 

三日で三歩

 

三歩進んで、二歩下がる

 

 

365歩のマーチはトレードオフの歌だったんだと気付いた。