まもなく平成が終了する。
新元号にはさほどの興味はないが、元号が変わることには興味がある。
平成天皇が亡くなられたことに伴う元号の変更ではないので、昭和から平成へ移った時のような突然の変化という感じは薄いが、それでも厳粛な「終わりと始まり」の体験となるだろう。
今日は、平成が終わり新しい時代が始まったとしても、まだまだ残るであろう昭和な話題を拾ってみた。
まだ昭和なのかな…働く女子に聞いた「平成」で終わらせたい職場の習慣
・職場の人に「お土産」を配ることをやめたい!
・おごってくれた上司への「お礼参り」がイヤ!
・「お酌」はやりたい人がやる、じゃダメなの?
・風邪ひいたら休もう
・“みんなで”プレゼントするのをやめたい
男のわたしですらこれらには疑問があったが、昭和の頃にわたしが感じていた不快感は、上記のような行動にはマナーが付きまとい、その振る舞い方がいろんな意味で評価の対象になっていたことだ。
今だったら、「やるかやらないか」の違いだが、昭和の場合はやるのは当然で、その上でやり方の「マナーや上手さ」が求められていたことを覚えている。
嫌な事の上にさらに嫌な事がプラスされると、最初の嫌な事は不思議なことに許容範囲に収まることがあるのだ。
ただ上司であるというだけで、ただお世話になってるからという理由で、お中元やお歳暮を贈るという習慣にも当てはまるだろうが、贈っただけでは終わらず、何を贈ったかや、贈り方はどうだったかにチェックが入っていたことを覚えている。
平成も終わろうという現代でも、まだこの習慣が生きている現場にいる人には相当なストレスがあるのは当然だ。
本来は、素直な気持ちで行動すれば良いイベントであっても、昭和というスパイスがふりかけられると、妙なお約束が暗黙のうちに出来上がる。
例えば同窓会。
暗黙のお約束が心地良い人は同窓会を楽しみにし、お約束が不快な人は同窓会へは行かない。
「懐かしい」という気持ちにも、マナーや格式などで評価付けするのが昭和の特徴と言えるかもしれない。
今も昔も同窓会に出てくるのは、自分の進路に自信を持ってるか、開き直ってでも人脈を活かしたい人ではないかな。自信を持てる人の割合が減ってるというのはあるだろうし、せめて自分が選んだ感は欲しいんだろうな / “同窓会行かない症候群 原因は「昭和の働き方」の破綻…” https://t.co/YQmMHgGf2t
— 楠 正憲 (@masanork) February 17, 2019
しかし、昭和を感じさせるものには習慣やマナーやしきたりなどの本来任意に変えることができるもの以外に、意志では変えられないものもある。
意志では変えられないものには、昭和を感じさせても不快感は無いどころか、良い意味でも正統さを感じさせてくれたりする。
昔の風景がそのまま残ってるような郷愁に似てるかもしれない。
東京新聞:“色鉛筆”で昭和の郷愁 児童画家・安藤さん、佐野で企画展:栃木(TOKYO Web) https://t.co/pt9cYmWwLK
— きちがいピエロ (@Becda226Rainbow) September 9, 2018
わたしが男だからかもしれないが女性の顔にも郷愁が感じられることがある。
昭和顔だな~と思う平成生まれの美人女優ランキング 1位から10位
-
黒木華
-
二階堂ふみ
-
土屋太鳳
-
多部未華子
-
葵わかな
-
剛力彩芽
-
高畑充希
-
柏木由紀
-
有村架純
-
志田未来
映画「三丁目の夕日」は、昭和のノスタルジーを描いた映画だが、CGが多用されていて平成でなければ撮影できなかった映画でもある。
この映画は昭和生まれの郷愁をそそる映画だったが、おもしろい現象も生んでいた。
親に連れられて「三丁目の夕日」を見た平成生まれの子供が「懐かしいね」と反応することが珍しくなかったという噂がある。
もしそうだとするならば、人間にはDNAのレベルで過去の何かがインプットされていると言えるかもしれない。
貧しくても活力あった…日本人8割近く「昭和」生まれ、“三丁目”の風景に郷愁、写真集が相次ぐ - 産経ニュース https://t.co/5MjJKYZ4PV @SankeiNews_WESTさんから pic.twitter.com/rF3UaDfniV
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) September 9, 2016
郷愁をそそるものには音や音楽があるが、そこにテクノロジーが関係すると、テクノロジーはアナログになる。
アナログレコードで音楽を楽しむ。それはまさに『音楽鑑賞』というに相応しい、音楽愛溢れる光景だったと私は感じる。音に触れる歓びと敬意。音楽に対峙する気概を抱いていたようにも思う
— 和田誠-CAPTAIN-WADA (@c_wadametalk) April 2, 2018
アルバムのA面から針を落とし、ジャケットをじっと眺めながら音の中に同化していく。そんな郷愁が胸に迫る日々
こうやって、現代に生きている昭和を見ると、好ましい昭和と好ましくない昭和があることがわかる。
好ましい昭和には、郷愁やノスタルジーが関係してるとすれば、好ましく無い昭和には「郷愁やノスタルジー」の反対語が無関係では無いはずだと想像できる。
しかし、この反対語がなかなかピンとこないので検索すると、
ノスタルジア(=郷愁)の対義語(反対語) chiebukuro.yahoo.co.jp
コンテンポラリーという外来語がありますが、それを、日本語の会話言葉で言えば、「今風(いまふう)」「現代的」「未来的」。
「モダン、ナウ、コンテンポラリーな」。
または、視点を変えて、「現実的」「実存的」など。
<別の回答者>
強いて挙げるなら、『生産的』『建設的』でしょうか。。。
和英辞典によれば↓↓になります。
・◇生産的(な) productive
・◇建設的(な) constructive;positive.
昭和の嫌われる習慣には、人を幸せにしないというニュアンスが感じられるが、それが郷愁の反対語に宿るとすれば「生産性や効率」という現代のキーワードと同じ匂いが漂ってくることがおもしろい。
悪しき習慣には時代は関係ないのかもしれない!