格差社会と言われるようになって久しいが、よく言われる格差には、
・収入、所得
・教育
・学歴
・医療
・恋愛
などが取り上げられることが多いが、実はその陰にもっと大切な格差が隠れている。
それは、『時間格差』だという話をしてみたい。
『時間格差』は、時間を何に割り当てて生活してるかに繋がり、ルーティン化するので、いつもと同じことをしてるだけで格差は日々開いていく。
格差は小学生で顕在化し始めている。
勉強時間格差 https://t.co/OJf8pXoPQb 都市部では,ガリ勉も多ければ「ゼロ勉」も多い。47都道府県の勉強時間格差をジニ係数で計測。 pic.twitter.com/5YkO59nWZL
— 舞田敏彦 (@tmaita77) August 30, 2017
地域間格差は小学生から付いていることが分かるとともに、地域内でも格差が大きいことが分かるが、この違いを実感するのが大人になってからなのだろうが、
「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)7時35分からは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」、2月15日(金)は、金曜日恒例のサラリーマンの声。レポーターの近堂かおりが、『GAFAってご存知ですか?』というテーマで、街で皆さんにお話を聞きました。
知ってて当然のことばくらいですら知らない大人もいるが、問題はそんな事ではない。
言ってはいけない!「日本人の3分の1は日本語が読めない」 文春オンライン
「国際成人力調査」の結果概要
(1)日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。
(2)日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない。
(3)パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。
(4)65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。
格差が付くと、「当たり前だと思ってる事」や「普通だと思ってる事」の中身に大きな差が付くようになる。
貧富の差以上に、選択肢を知らない・知り得ない格差の方が深刻、ということか。そして、それは重複しているのだろう。ネットで調べるのも、ネットで調べたら情報か得られるって知らないと検索しないしね。
— 寺町東子 (@teramachi_toko) April 25, 2018
「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由 https://t.co/GKDQLnGXBg #現代ビジネス
この記事は、以下のツイートの拡散をきっかけに執筆依頼を受けて執筆している。
そのツイートが次。
家庭が貧しいと教育が受けられず貧しさが再生産されるという話、もちろん大問題だけど、同時に知ってもらいたいのは、教養のない田舎の家庭に生まれると、たとえ裕福でも教育には到達できないってこと。教育の重要性じたいが不可視だから。文化資本の格差は「気付くことさえできない」という点で深刻。
— 阿部幸大 (@korpendine) March 15, 2018
上記の記事を受けての続編が次。
大反響「底辺校出身の東大生」は、なぜ語られざる格差を告発したのか
前回の記事が想像以上に大きな反響と議論を呼んだため、本稿は連載形式をとることになった。さしあたり今回は、前回の記事に対していただいた反論や疑問に応答する。
たとえばPCを使ってメールで必要書類を添付して送るくらいのリテラシーは今や常識だと信じている人々が存在することには驚く。じっさいに教えるとわかるが、こんなことは東京の大学でさえ新入生の多くは慣れていない、かなり高度な作業である。
日本では地域格差という問題が、とにもかくにも圧倒的に放置されてきたからなのだろう。それがなぜなのか私にはわからないが、この問題を指摘することは、ほとんどタブー視されているようにさえ見える。大きな声で主張する人が誰も居なかったのだ。
地域格差が現れやすいのは、何に時間を割り当てるのかという時間格差でもあるような気がするし、同一地域内でも同じ構造の格差は起こるので、地域格差というよりも結果的には時間格差と言った方が相応しそう。
会社組織っていうのはまず通勤が無駄な時間過ぎて、かつストレスの元。これを解放するだけでどんだけ社員が幸せになり、生産性を上げられることか。と言っても自己管理できない人が多すぎてそんなこと出来る人は1%もいないけど。これからは収入格差よりも自由時間格差が起きる。
— 渡部薫 - kaoru watanabe (@sorahikaru) March 11, 2013
朝通勤の間にこのTweet読んでる人には申し訳ないけど、今のワークスタイルをあと何年続けなきゃいけないのか考えてほしい。1時間、2時間の通勤、本当に65歳まで続ける気?お金より自由時間格差について考えてみて。
— 渡部薫 - kaoru watanabe (@sorahikaru) March 11, 2013
時間格差は、本来同じかあるいは似ていた価値観の持ち主同士の心も引き離す力を持っている。
夫婦間の自由時間格差は深刻な溝を生む。結婚式祝辞で夫婦円満の秘訣について、自分の時間をできるだけ相手のために使うことって言ってた人がいて、本当に真理。妻の時間を無自覚に利用して自分の自由時間を楽しんでる夫はすごく恨まれてますよ。。。 https://t.co/kvTbNlvPa9
— 弁護士 太田啓子 (@katepanda2) July 22, 2017
時間格差の話を、時間の有効活用と考えると、勘違いする人は「やるべきことを外注で」と考えるのが最近の風潮だが、時間格差は外注が馴染まないところで問題を起こす。
自分自身の見識を高めたり、自分を健康に保つためだったり、あるいは人間関係を円滑にするためだったりなど、自分の時間を割り当てて自ら行動しないと良い結果は全く得られないということがある。
格差を嘆く声が最近増えているが、多くは必要なことに自ら時間を割り当てなかった時間配分の間違いの当然の帰結といえることばかりに見える。
望む生き方から遠ざかっていると思うならば、日々の生活の時間配分を振り返ってみると分かりやすいだろう。
その仕事、その人間関係、その趣味や遊び、それらに時間を割り当てれば割り当てるほど望む生き方から遠ざかるということは、なぜか本人が一番気付かないことが多い。
なぜ気付かないかというと、「考える」時間を持たずに生きてきたからだ。
格差を苦しく感じるならば、それは時間配分を間違った結果の時間格差によって生じた格差だ。
もし、気付いたならばすぐに修正作業に入る必要があるだろう。
おそらく何が悪いかは分かっているはずだ、だったらやることはただ一つ、それに割り当てる時間を無くすことだ。
いつやるの?
今でしょ!