違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

ライフハックの極意の一つ『世渡り上手は、聞き上手で、質問上手』!

言われたら「なるほど」と頷けることも、言われなければ気付かなかったり、なんとなく気付いてるんだけど、上手く表現出来ないことがある。

 

今日はそんな話。

 

キッカケは、次の対談記事。

 

勝間和代×堀正岳対談。今ほど「ライフハック」が楽しい時代はない

勝間:

年も取りましたからね、10年分(笑)。大きな変化でいえば、部分最適よりも「全体最適においてのライフハック」を考えているからでしょう。

部分最適をしても、そこが肥大化するだけですから。人生、健康、幸福といった全体最適を考える必要があるだろうと。

 

何より変えられる自分を変えていくことですよね。相手があることだと、当然に相手が納得し、相手のスピードに合わせて、少しずつでないと変わりませんから。

もちろん部下へ急に押しつけるようなことは可能でしょうけど、相手だって嫌ですよね。

 

 

ライフハックとは、よく使われることばで言語明瞭だけど意味不明なところがあることばでもあるが、広い意味で「生き方の工夫」を指していると思えばちょうど良いだろう。

 

ライフハックと同じような意味に「処世術」があり、処世術が巧みな人は「世渡り上手」などと呼ばれる。

 

 

 

特別な技能に精通したり、自分にしか出来ないことを持っている人は絶対的な強みを持っていると言えるが、その強みを活かすためには時代を味方につける必要がある。

 

勉強ができればそれだけで世間で通用した時代は、昔はあったはずなのに、今は無くなってしまった。

 

しかし、時代がどんなに変わっても人間同士がコミュニケーションを取る限り通用するのが『世渡り上手』というテクニックだ。

 

『世渡り上手』ということばの響きには小狡く振る舞うニュアンスも感じられるが、もっと王道を行くようなものを考えてみたいと思い、いろいろと検索をするとたくさんのことが理由を交えて出てくるが、どんな人でも、立場に関係なく、『世渡り上手』になれるための要素として、ほぼ二つに絞れると感じられた。

 

その二つとは、

 

  • 聞き上手

 

  • 質問上手

 

この二つの要素は、互いに関係し合うので独立した存在ではないが、両立できる人は少数派だ。

 

特に、質問上手はより重要だと感じる。

 

質問が下手だと、尋問調になったり、根掘り葉掘りの感じが出て、答える方も本当のことを言いたくなくなる。

 

逆に、質問が上手だと、ついつい余計なことまで答えたくなる。

 

同じ人に質問しても、質問が上手な人と下手な人では得られる情報に大きな差が出るのは明らかだ。

 

質問といっても状況によってさまざまで、男女の出会いで交わされる質問もあれば、ビジネスの場で自分を売り込む場合や、密かに情報を入手するような場合に交わされるものまである。

 

そして、もっと大事なことは、聞き上手で質問上手であることは相手が自分自身である場合にこそ問われる、ということだ。

 

ライフハックや処世術、はたまた自己啓発と言った分野がなぜ求められ、需要があるかというと、多くの人にとって最も分からないのが自分自身だからだ。

 

 

今の自分は、なりたくて目指した結果の自分自身なのか?

 

 

それとも、そんなつもりはなかったのになってしまった自分自身なのか?

 

 

これらの疑問が尽きない限り、ライフハックも処世術も自己啓発も求められ続けるはずだ。

 

ここでも明暗を分けるのは、質問が上手であるか否かだ。

 

どういう質問が上手な質問なのかを考える前に、考えておきたいことがある。

 

世間には、聞かれたことには答えずに、聞かれてもいないことに答える人がいる、質問をはぐらかしたりして。

 

これらは、先生と呼ばれる職業の人の一部に見られる行為だ。

 

政治家、弁護士や法律家、医師、教師など。

 

本来は、良い質問を発することで、人々を教え導く立場の人の中に、やるべきことの正反対をする人が目立つ。

 

そんな彼らは、世間では弁が立つと言われたりもする。

 

もちろん反面教師にするべき態度なのだが、その姿を学習する者もいるのだ。

 

「記憶にございません」なんて迷言は未だに生きている。

 

私たちの周りには、きちんと質問に答えないという模範解答があったりするのだ。

 

同様に、ドラマの取り調べシーンで見る、「聞かれたことだけに答えろ」は、嘘や詭弁を防ぐためだろうが、その言い方で本音が引き出せるだろうか?

 

だからと言って、「思ってることを自由に言って」と言われても、簡単にスラスラ答えられるものでもない。

 

隠しておきたい気持ちを告白したり、自分自身でも気付いてない、あるいは気付いているけど上手く表現できないことは、巧みな質問でしか引き出せない、ということがある。

 

 

令和の時代には、生き方としてのライフハックが問われるだろう。

 

そしてその決め手は、相手が自分であれ他人であれ、聞き上手であり質問上手であることだ。