先日テレビで、夕方のバラエティ的なニュース番組の中で視聴者に『夏と冬どっちが好き?』とアンケートを取っていて、番組終了時にその結果発表をしていたが、夏が好きだと答えた人が3割で、冬が好きだと答えた人が7割だった。
このことはなんとなく予想できていたが、はっきり結果として現れると、時代の変化だなと感慨ひとしおだった。
ところで、『夏と冬どっちが好き』とネットで検索すると、上位表示されるものはどれも夏が好きが6割と出てくる。
理由を見てると、夏に対する好き嫌いには積極的な理由が感じられるのに対し、冬は理由がバラける印象だ。
この違いは、アンケートに答えた人の年齢や生活環境が関係してるだろう。
しかし、昭和だったら夏派が圧倒的に多かったような気がする、本当は夏が好きじゃない人でも『夏が好き』と答えたような気がする。
夏が好きというのは、夏を楽しめてるということで、それは青春や人生をエンジョイできていると同義だったので、夏が好きではない人には陰気で根暗なイメージすらあった。
アンケートの取り方によって違いが生じるのは当然としても、どちらかというとテレビのアンケート結果の方が世相を反映してるように感じられた。
昔の夏と今の夏は違っているし、同様に昔の冬と今の冬も違っている。
夏も冬も体感気温は上がっている、統計的な平均気温の上昇以上に上がっているように感じる。
つまり、夏の暑苦しさはより増し、冬の寒さの厳しさは緩んでいるのだ。
アンケートで冬が好きと答えた人のほとんどは、冬が好きというよりも夏が嫌いと回答していた。
嫌いな理由として上がっていたことは、
- 暑すぎる(汗や体臭の不快も含む)
- 日焼けする
- 虫が出る
ほぼこの三つだった。
調査のサンプルが増えると、エアコンの設定温度を巡る不毛な争いで夏が嫌いという答えも増えるだろう。
今の時期になると、梅雨明けしてもしなくても太陽が出ると真夏の陽射しになる。
そんな時に、ワクワクしてる自分に気付く人は夏が好きな人だろう。
自覚はないかもしれないが、日陰を求めるようになると夏は苦手になってる証かもしれない、高齢化と無関係ではないはずだ。
これに加えて日差しの下ではスマホ等の画面が見づらい、あるいはディスプレイの輝度を上げざるを得ないのでバッテリーの消費が気になるという理由で夏が嫌だという人もいるだろう。
夏(日本の)が嫌いな人が増えてるのは間違いない気がする。