違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

複数の兎を同時に追え

テレビでアクアポニックスを取り上げているのを見た。

 

アクアポニックスとは、魚の養殖と野菜の栽培を同じ水を使って行うこと。

 

同じ水と言っても濾過して循環させるやり方で。

 

つまり魚の養殖工場であり野菜の栽培工場が同時に成立するのだ。

 

水を共有しながら、魚の養殖と野菜の栽培につきまとうネガティブな要素を打ち消し合うことができるのでいわゆるコスパの良さは二重三重に効いてくる。

 

賢いと同時にSDGzだ。

 

こういうやり方は、それがどのようなことであっても最初に一定のイニシャルコストが発生するのでそのための資金の準備や調達は必要になるが、一旦稼働し始めるとそれぞれを単独で展開するのに比べるとランニングコストはとても低く抑えられるし自然相手のリスクヘッジにもなるのだ。

 

 

かつて、頭の良い人や野心に溢れた人が錬金術や永久機関に挑戦したが、それらは新たな別の発明や発見には大きく貢献したが、直接の目的は果たせないままで終わった。

 

そんな単独では成り立たないが複数を組み合わせると、互いのネガティブな要素を打ち消しあって、擬似的な永久機関や錬金術を思わせる効果は発揮できる余地が大きくしかもまだまだ手付かずに感じられる。

 

別の表現をすると、少し大袈裟で規模の大きなコロンブスの卵とでも言えそうだ。

 

どんな人だって一つは夢中になれそうなテーマを見つけることはできるはず、一つであってもプロセスとしての試行錯誤は必要になるので単なる思いつきやひらめきだけ以上である必要はあるが。

 

そんな何か一つと、別の何かを組み合わせる、あるいは掛け合わせる、組み合わせるものが隣接しあってるものであればこれまで散々行われたかもしれないが、異なる分野でとても結びつくとは思われてないような分野であればまだまだ未開拓だらけのはず。

 

 

一つやるだけでも大変な時代だが、異なる複数を組み合わせるとグッと軽い気持ちになれるような、そんな組み合わせを探す行為は楽しそうな気がするし夢がある。

 

実現できれば間違いなくSDGzでもあるはず。

 

二兎を追う者は一兎をも得ず、という諺があるが時代は変わったのだ。

 

複数の兎を同時に追わない者は一兎をも得られない、なのだ。

 

 

複数の兎をどう追うか、知恵の見せ所だ。