違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

内輪ウケには気を付けよう!

仲間内だけで通用するネタで盛り上がることを内輪ウケと言う。

 

2019年、新年早々に一部の世界ではあるだろうが、世の風潮の一部が確実に内輪ウケに留まっているなと感じた。

 

キッカケはこの番組。

 

新春恒例「とんねるずのスポーツ王は俺だ」視聴率は11・6%…愛ちゃん引退セレモニーも

 

 

毎年、同時間帯に他に見たい番組がない時に見て、毎回同じ気持ちになるけど見てたが、図らずも一緒に見てた家族が「この番組ふざけ過ぎてて面白くない」と言った、もちろん私もmetooだったのですぐにチャンネルを替えた。

 

私は、これまではその思いを口にすることは無かったが、それは他の人が楽しく見れてるものにケチをつける必要もないかと思っていたからだが、もしかしてこの想いは私だけではないかもと思い始めた。

 

そんなところに、上記の記事が目についたのだが、視聴率は悪くない気がする。

 

しかし、今の私にはこの視聴率は、日本の吹き溜まり層のボリュームを示してるとしか思えなくなってきた。

 

私が感じる内輪ウケには他にこれがある。

 

M-1審査員の中川家・礼二 審査は「引きずる。皆言ってる」

 

このMー1というお笑いの戦いにも内輪ウケを感じる。

 

別の言い方をすると、よりネタが高度化してるのだが、独りよがりに似た物足りなさが感じられるのは審査員が同業者だからだろう、事情を分かってる内輪の人から評価をもらうためには、内輪の事情にアピールするようになるのは当然だ。

 

審査員も、面白いかどうかよりも、ネタ作りの苦労や工夫に感情移入するだろう。

 

見てる素人にとっては、面白いかどうかだけが大事だが、そこから審査の基準が乖離する。

 

一発屋の多発とも関係してるだろう。

 

他にもきっとあるだろうな検索すると、

 

 

 

芸能界だけでなく、

 

 

日本だけかと思いきや、

 

 

御大層な言葉で言うと「国威発揚」って内輪ウケなんだなと改めて実感する。

 

これから東京オリンピックに向けて、日本ではますます内輪ウケアピールがたくさん出てくるだろう。

 

内輪ウケは、仕掛けが安っぽいとみっともないので高度に仕掛けられるものが増えてくるだろう。

 

そんな内輪ウケは、経済学の世界にも及んでいる。

 

 

リンク先の記事には、内輪ウケ体質の特徴が記されている。

 

ローマーによれば、経済学者たちには、次の7つの特徴が当てはまると述べている。

①途方もない自信

②異常に一枚岩の共同体

③宗教団体か政党のような、同じグループとの一体感

④他分野の専門家から隔絶された強烈な内輪意識

⑤他のグループの専門家の思想、意見、業績に対する無視と無関心

⑥証拠を楽観的に解釈し、結果に対する大仰あるいは不完全な言明を信じ、理論が間違っているかもしれないという可能性を無視する傾向

⑦研究プログラムに伴うはずのリスクの程度に対する評価の欠如

 

 

 

知らず知らずのうちに患っているのが内輪ウケで、自分だけの問題ではなく、自分が身を置いている環境にも大きく関係してる。

 

良かれと取ってしまった「長い物には巻かれろ」という態度や行動は、それが身に付いてしまうと、

 

業界の常識は世間の非常識!

 

と、なってしまう。

 

 

内輪ウケには気を付けよう!