皆さん本を読んでますか?
この答えはさまざまあるでしょう。
読んでると答えた方の、読んだ理由もさまざまであれば、
読まないと答えた方の、読まない理由もさまざまでしょう。
では、逆に本は誰のために作られてるのでしょうか?
誰のためにというのは、誰に向けてという意味で、つまるところ読者。
この『本』の部分は、『映画』や『テレビ番組』に変えても答えは共通してるような気がします。
誰に向けて作られてるか?、それは買ってくれる(見てくれる)人に向けてです。
ここ最近であり、今現在の話として考えます。
買ってくれる人や見てくれる人とはどんな人でしょうか?
その人たちは何を求めていたのでしょうか?
ちなみに年齢別、観る映画を選ぶ動機。男女で大きな隔たりがある pic.twitter.com/QdkLblC8VF
— BWTT (@BoyWithTheThorn) 2018年5月6日
データのソースは以下のサイト
https://research.nttcoms.com/database/data/002071/
この映画に関する答えは、本にもそっくり当てはまりそうな気がする。
本には大きくジャンル分けして、
- 小説などの文芸書
- 健康、料理、育児、冠婚葬祭、趣味その他多数の実用書
- ビジネス、経済、経営のビジネス書
- 勉強や学習の参考にする参考書
- 専門書
などがある。
売れてる本は、市場で評判が良かったり、実際に売れてる(平積みされてる)中から選ばれたりすることが多い。
実際に売れる理由として多いのは、
- 著者が人気がある
- 話題になっている
- 盛んに広告宣伝されてる
情報を仕入れるだけだったら一度しか読まないかもしれないが、実用書や参考書だったらボロボロになるまで使う人も多い気がする。
しかし、不思議なことに買った本を読まない人が意外と多そうなのだ。
理由があって買ったはずの本だが、買っただけで満足し実際には本を読まずに本棚に積み上げるだけのことを積読(つんどく)と呼ぶがWikipediaによると明治時代から使われているらしい。
積読に関する統計データなどはざっと検索した程度では見つからないが、こういうのはあった。
買ったけど読んでない「積読」本の総金額がわかり他人の積読本もチェックできる「積読ハウマッチ」
積読ハウマッチはその名の通り積読本の「金額」を表示してくれるため、自分がどれほどの金額を本に費やして無駄にしてしまっているかが一目瞭然。本棚に並べてしまうと未読の本もあまり気になりませんが、こうして金額として表示されると、「少しずつ読んでいかないともったいない」という気分になり、積読本を崩すのに役立つサービスとなっていました。
積読に関して検索すると、積読は本を大量に購入する傾向にある人に多いことが伺える。
本が売れない時代と言われるが、そんな時代に本をたくさん買う人が実際には本を読んでなさそうだと感じられると本がかわいそうになるが、そうすると以前読んだこの本が俄然信憑性が増してくるのを感じた。
タイトルは、ビジネス書の9割はゴーストライター
この本の中には次のようなことが書いてある。
ビジネス書の著者は誰でも構わない、本が売れさえすえば。
著者(実際には書いてない)も出版社も本屋も売れさえすれば構わない。
著者にとっては出版されたという実績が大事だったりする。
それじゃ良くないと思っているのはむしろゴーストライターの側。
ビジネス書は、誰が著者だと売れるかから企画され、著名人や有名人で固定ファンが多い人が選ばれる。
固定ファンが多いほど、出版されれば一定数は必ず売れるから。
しかし、その条件を満たす著者の多くは自分で本を書くことができない、能力的にも時間的にも、だからゴーストライターという需要が存在する。
ここまでの背景はすでにわたしも知っていたが、これに加えて上記のように実際に本を買った人たちの中には積読の人がかなりいるのだ。
出版社の中の人たちはこのことを分かっているのだろう。
買った人もどうせ読まないんだから、どんな風に作っても読者を裏切るわけではないという免罪符にしているのかもしれない。
そう言えばともう一つ思い当たったことがある。
書評ブログという存在だ。
読書好きの個人が運営するものから、組織で運営されてるビジネス色が漂うものまでさまざまあるが、個人はともかく組織で運営してる理由がイマイチ分からなかったが、積読する本の購入者向けに本の内容を要約したものを提供してあげるという出版社の息のかかかったサービスなのかもと思えてきた。
もし、あなたが買った本を必ず読んでいるとすれば、さらに気に入ったら繰り返し読んでるとすれば、それだけでかなりレアな存在なのかもしれない(誉めてます、念のため)。