違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『公助・共助』を当てにできない『自助』の時代!

二つの記事が目に付いた。

 

全く違う内容の記事なのに共通するテーマが感じられた。

 

産休中に雇い止め、保険も無断で脱退 女性が会社を提訴 福岡地裁 西日本新聞

 

〜〜以下引用〜〜

 

訴状によると、女性は2018年1月から正社員として経理業務などを担当。19年3月から会社の承諾を得た上で産前休暇に入った。しかし同月以降の給与が振り込まれず、同年5月には「業務委託契約終了のお知らせ」と題する書面が送られてきた。

 

女性が健康保険と雇用保険に加入できたのは入社1年後だったが、健康保険は産前休暇を取得した翌日に脱退手続きが取られていた。女性は、出産手当など計約165万円を受給できなかったと主張している。

 

〜〜引用ここまで〜〜

 

 

一見、入った会社が悪かったというだけで終わりそうな記事で、ローカルの小さな記事として見過ごされそうだが、続けて次の記事も目に入ると、根は共通していて残念ながら時代は望ましくない方向に向かおうとしてるように感じられる。

 

 

「まず自助か?」記者の2度の問いかけに答えずに、動揺した小池百合子都知事

 

 〜〜以下引用〜〜

 

「朝ごはんは食べなかったんですか」との問いに、「ご飯は食べておりません(パンは食べたけれど、それは黙っておきます)」と答える「ご飯論法」の場合、「パン」にあたるのは、答えたくない不都合な事実だ。単に論点をそらした不誠実な答弁がおこなわれているというだけでなく、そこで何が隠されたのか、なぜ隠されたのかが注目されるべきだ。

 

 〜〜引用ここまで〜〜

 

 

記事を読むと、『自助』と『公助・共助』が対立し始めてることが感じられる。

 

本来は互いに不備を補う関係で組み合わせで機能するはずのものなのに、『公助・共助』を必要とすることは『自助』が不足してると扱われようになってるようだ。

 

『自助≒自己責任』と捉えると、嗚呼またかと感じる人も多いことだろう。

 

 

この時の小池さんの返答は突っ込みどころが満載のようで、別の小池さんは次のように反応しているが、これは反論だ。

 

 

 

 

もちろん同調意見もある。

 

 

 

 

Twitterで『自助 公助 共助』と検索すると、どれも正論のさまざまなポジショントークが展開されてる。

 

日本では、生保や損保を含めて各種の相互補助システムを悪用する詐欺や不正受給は伝統的ですらあるし、予算で運用されるものはシミュレーションされた予定に沿って展開されるので、シミュレーションを超えて発生するとブレーキがかかるのは当然で、2020年に限っていうならば、すでにここまでのコロナ対策で今後は各種の公助にブレーキがかかることは予想するべきだろう。

 

これから梅雨末期の集中豪雨や夏場の台風に加えて不意打ちを食らわせる地震などにも備えなければならないし、秋以降は再度コロナへの警戒も必要になる。

 

今現在困ってる人に自助を押し付けるのは過酷だが、今現在やり繰りができてる人は、人生設計を自助を中心にリスクヘッジする方が賢明だろうなと思える。

 

もし、賢明な人が多いならば今年の景気は諦めた方が良いだろうし、今後景気が急回復するようだと、リスクヘッジはされてないということを心配しなければいけなくなるだろう。