『〇〇のプロ』という言い方をする場合、字面の意味合いだけからすると職業としてやっているということに過ぎない、だから簡単に自称できるし、未経験の者が名乗っても簡単には詐欺にはならないかもしれない。
しかし、受け手のイメージとしては『〇〇に関する達人』というニュアンスで受け取ることが多い。
つまり、プロというのは受け取り方にかなり誤解に近いギャップが生じていても不思議ではないのだ。
そんなプロだが、大きく分けてアプローチには二つの方向性があると感じる。
- 他人の希望を満たす
- 自分のやりたいを極める
ただ、この両方に関しては自己満足ではない他人からの冷徹な評価が下される。
ただの自己満足に留まっているとオファーはなくなるので、実質的にプロでいられなくなる。
現代の世間に存在する他人の希望は大きく分類すると、
- 体や心に関する悩みや不安を解消したい
- お金に関する悩みや不安を解消したい
- 人間関係に関する悩みや不安を解消したい
の三つに収束されるような気がするし、この三つも最終的にはほとんどが人間関係の悩みや不安に収束すると感じられる。
世界に自分一人しか存在しないとすれば、決して悩まないようなことで私たちは日々悩んでいるのだ。
プロスポーツや芸能界のプロには、悩みや不安を解消してもらっているというよりは、憧れや羨望の対象として心の隙間を埋めてもらっているような気がする。
そんなスポーツ界や芸能界のプロは、自分のやりたいを極めようとしてる人の代表格だろう、もちろんどんな分野にもこのような人はいるはずだ。
以下の話は、世界の話というよりも日本の話になるのかもしれないが、プロの世界の変化の顕在化かもしれない。
あなたが仕事や学校、遊びに行く時、いつも使っている道路や橋。『壊れたけど、もう直せません』。そう言われて2度と通れなくなることも。すでに今、そういう時代になっているんです。
作る(造る、創る)プロがいれば、壊すプロもいる、作ったものを維持管理するプロもいる。
しかし、ここまでの世の中は圧倒的に作る(造る、創る)プロが主導してきたことは間違いないが、そのことが新たな悩みや不安の種になり始めているのだ。
この新しいタイプの悩みや不安を解消するためのプロとはどういう種類になるのだろうか?
上記の記事では、課題としてあげられているのは財政面であり、増える自然災害だが、おそらく作業に従事する現場の人の問題もあるはずだ。
コロナの流行で、世の中は一層ITに傾き始めてるが、壊れたら直せないに対してITに何ができるかと考えると心が寒くなる。
個人レベルでは、壊れても大丈夫というリスクヘッジやいざという時のプランBやプランCを考える必要がありそうだが、そのためには頭と体を鍛えておく必要がありそうだ。