違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

外国人観光客はなぜ来ない?

GoogleTrendsで期間を直近12ヶ月にして『外国人観光客』と検索すると次のような推移を見せる。

 

 

5月末から6月上旬にかけて盛り上がった後下がっている。

 

同時検索ワードを確認すると、

 

 

外国人観光客に対しての関心は、その受け入れを巡ってだということが分かる。

 

これはインバウンド再開への期待なのだろう。

 

今年の夏は観光地に外国人観光客が増えるのだろうなと報道等を見ながら思っていた人は多いだろう。

 

私もそんな一人だが、実際にはそれほど関心がある話題でもなかった。

 

だから、継続的に情報を追いかけていたわけではなかったが、今朝この見出しを見て驚いた。

 

 

外国人観光客を巡っての関心事が受け入れに関してということは、上手く行っても行かなくても、理由は受け入れ態勢を巡ってだろうという仮説は想像しやすい。

 

 

 

報道でビザの発行に時間がかかるから最初は少ないとは聞いていたが、円安の追い風は大きいはずなのだが、どうも追い風以上の逆風を吹かせてそうなのだ。

 

記事には次のような専門家の意見があった。

 

「入国の手続きがかなり厳しく、きちんと検疫体制をとっていることの表れだ。新型コロナの感染拡大の中で国民が受け入れを納得する環境を作ることが必要だ」

 

 

専門家の言うことは抽象的だが、旅行業関係者は具体的だ、それによると日本行きを希望してる人をうんざりさせる規定があるらしい。

 

 

日本政府がまとめたガイドラインで、受け入れはツアーに限定され全行程で添乗員の同行が求められていることをあげています。通常、この会社を利用する旅行者の8割が個人旅行を希望するということで旅行者から「ロマンチックなディナーの時まで添乗員が同行するのか」という声が寄せられているほか、中には「監視されているようで歓迎されていないと感じる」という人もいるといいます。

 

 

一言で言うと、得意だと謳っていたはずのおもてなしが最も苦手になっているようなのだ。

 

正確に言うと、観光地や現場ではおもてなしの準備を入念にしているはずなのだが、もっと手前の国境の入り口が鎖国体制なのだ。

 

日本人的なメンタリティとして羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)というのがあるが、病原菌は外国から入ってくるという考え方にはおもてなしがないのは明らかだ。

 

 

 

真の理由は不明だが、国家としての日本は本音では外国人観光客の受け入れには否定的なのだろう。

 

 

これってもしかしてインバウンド推進派だった安倍晋三元首相の死と関係あるのかも?

 

そんな日本政府は安倍晋三元首相の国葬を9月に海外から各国の要人を招いて行おうとするのは何の皮肉かなと旅行業関係者は苦々しく思っているのかもしれない。